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2008年09月27日
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カテゴリ:不動産
現在、米国のサブプライムローンに端を発した金融危機が世界中に猛威をふるっている。
そもそもサブプライムローンの問題は、米国内の問題で次の点が要因であった。
   1)住宅は上がり続けるという錯覚を皆がしていた、
   2)金融機関が借りられる訳がない人にローンを競って貸し付けていた。

ローン貸し付けに関して言えば、米国では、NINJA(忍者)という言葉があるくらいである。
それは、NO INCOME、NO JOB、NO ASSETの頭文字をとったもので、これらNINJA にも住宅ローンを我先にと金融機関は貸し付けたのである。

また、日本の住宅金融公庫にある”ゆとり返済”というのもある。
5年位は金利が低くて、それを過ぎると高くなる。借りる際には金利が低く、返済比率が低くでるので借りやすくなる。
金利が高くなると支払い不能者が急増するのである。

米国では住宅ローンはノンリコースローンだ。
ローンが返済できなくなったら抵当物件を取られるだけである。
競落価格が債務に足りなくっても個人は責任を負わなくても良い。
逆に競落価格が多ければ、それを金融機関はローン借入者に返さなければならない。
それを返さない金融機関があって、その摘発が行われているという。

サブプライムローン問題を世界に広めてしまったのは次の点が原因である。
      イ)証券化  
     ロ)格付け
     ハ)レバレッジ
     ニ)グローバリズム


もともと1)2)だけの問題であれば米国内だけに限定されていたものであるが、それらをレバレッジをかけ、証券化商品として売り出し、それにAAAやAAの格付けをして、全世界の金融機関やファウンドに売り出したものだから世界中に広まってしまったのである。
海外の金融機関はサブプライムローンが、どんな人に、どんなローンが貸し付けられたのか知るすべもない。
格付け会社が投資適格商品と言っているのであるから、それを信用してバーチャル金融で購入してしまったのである。

米国は金融立国を目指して、世界の国々の門戸を金融の自由化とグローバリズムを謳い文句に無理にこじ開け、これらの証券化商品を売り込んで行ったのである。
特にソ連崩壊後に軍需産業の技術者が金融界に流れ込み、複雑な金融派生商品(デリバティブ)を作ってきたと言われる。

政策金利が上昇し、住宅価格が下落し、サブプライムローンの延滞率が上昇して問題が顕在化する。
ヘッジファウンドがサブプライムローンで失敗したことが表面化し、解約が相次ぎ、金融界全体に波及していく。
またムーディーズがこれらの証券化商品を格下げしてますます混乱を極めていく。

この金融危機の出口は未だ見えてこない。
    貸し付けた金融機関が破綻し
         ↓
    ローン債権を買っている住宅金融公社が行き詰まり
         ↓
    証券化商品を売っている証券会社が破綻し
         ↓
    保証をしている保険会社が行き詰まり
というようにものすごいスピードで拡大し続けている。
金融機関同士がお互いに信用できず、貸し渋りが横行し、金融の逼迫が起こっている。

この危機はCDS(クレディット・デフォルト・スワップ)の分野にまで広がってきている。
これは企業に対する貸付債権などを保証する金融商品である。
保証を受ける企業はプレミアム(保証料)を支払って貸付先の貸し倒れリスクを保証してもらう。
このCDSは世界中に6000兆円有ると言われており、どこの国も手の施しようがない膨大なもので、金融大量破壊兵器とも言われる。
米国がAIGを救ったのもAIGがCDSの保証する側として大きく関わっているからだと言われる。
すなわち、リーマン・ブラザースが破綻して、リーマン・ブラザースへ貸付をしていた銀行等にAIGが多額の保証料を支払ったのである。
AIGが破綻すると、保証を受けていた企業が保証を受けられなくなり、資金繰りがつかなくなってしまう。
そして物凄い勢いで連鎖破綻が広まっていくのである。

今日現在この金融危機がどこまでいくのか誰も分かっていない。
日本の”失われた10年”が米国でもあるのだろうか?
ただハッキリしていることは、次の点である。

A)米国は100兆円以上の規模の公的資金を投入しなければならないだろう。
B)ドルの信認が揺らぎ、ドルに取って代わるユーロや金などに世界のお金が流れ込むだろう
C)複雑な金融システムが見直され、見えるシステムへの検討がなされるだろう
(これは個人的な希望的観測でありますが)


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。M担当記

千葉市,習志野市,八千代市不動産の未来タウン(株)ホームページ

2005-09-17 14:33:43 クリックお願いします








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最終更新日  2008年09月28日 12時22分02秒
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