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カテゴリ:不動産
アメリカ発の金融危機が表面化してから1年になろうとしていますが、今後どのような世界になっていくのでしょうか?
そもそもアメリカ発の金融危機は次のような段階を経て現在に至っているものです。 住宅の値下がり l サブプライムローンの崩壊 l 金融機関の破綻 l 金融機関の貸し渋り、貸しはがし l 実体経済への波及(生産の縮小) l 貿易の縮小 l 株の値下がり l 失業者の増加 もともとアメリカで起きた一連の問題が全世界に飛び火して、ヨーロッパでもアジアでも連鎖的に波及していったのであります。 この金融危機が落着致しますには、次のような段階が必要になってきます。 A.住宅の下げ止まり.................(現在)値下がり中 B.株の下げ止まり...................(現在)底値より25%以上は上昇 C.金融機関の不良債権の整理と救済...(現在)査定(ストレステスト)が終了 D.危機的巨大企業の救済.............(現在)GMについては破産そして再生か? アメリカのオバマ政権は70兆円もの財政出動を計画して、何とかこの問題が深刻化しないように努力しておりますが、一定の成果は得られておりますけれど、根本的な解決には到っておりません。 このアメリカ発の金融危機とそれによる世界の金融危機で分かったことは次の通りであります。 1.デカップリング論が通用しない アメリカが駄目になったら新興国も駄目になること(リカップリング)が分かりました。 2.金融工学の危うさ アメリカの金融機関は、いろいろの債権を混ぜて証券化商品を作り、全世界に販売しましたが、その中身は解析困難で、だれもが理解しないで購入したようです。 分からないものには投資をするな、ということを誰もが認識させられました。 3.ユーロのもろさ 各国の寄せ集まりであり、財政政策も一枚岩で決められないことが分かりました。 ユーロ圏の金融機関が中・東欧諸国に膨大な貸付を行っており、その金融機関を国家が救済せざるを得なくなりました。 4. アメリカの勝手さ アメリカは自分が世界の金融危機の火種なのに、各国にあやまりもしないで、GDPの2%の財政出動をして欲しいと、G20で要求をしました。 日本のバブル崩壊の時に、日本の銀行が苦しめられたBISの自己資本規制をアメリカは時価会計を一時取り止めたりなどして、勝手にルールを変えて乗り切ろうとしています。 一部の人は金融証券化商品は詐欺的商品だし、アメリカはやりたい放題をやっている、と言っています。 金融機関のストレステストもあまり信用できません。 全世界を安心させて、再び、アメリカにお金を呼び戻そうと目論んでいるようです。 株の値上がりにも政府やFRBが口先介入をしている節(フシ)があります。 日本の麻生政権がアメリカに言われて、シャカリキになって危機対策の補正予算を通そうとしているよりずっと賢いですけどね。 日本も何もそんなにお金をばら撒かなくても、在庫が適当になってくると、自然に景気が上向きになってくるもんです。 補正予算で国債が増発されますが、後の世代にツケをまわす積りなのでしょうか? そしてこの金融危機は我々に対して次ぎのような質問を投げかけてきていますが、 私見を加えて述べてみたいと思います。 1)どの国が今後の世界経済を引っぱっていくのか? やはりBRICSだろうと思います。 2)今後基軸通貨はどうなっていくのか? これを自信を持って正確に答えられる人はいないでしょう。 現在もろいユーロがもっと安定してきて、ドルが暴落した時に(必ずその時は来ると思います)、ユーロの可能性がでてくると思われます。 中国はIMFのSDRを提唱しました。 3)グローバリズムの世界で金融規制をどのようにかけていくのか? アメリカの投資銀行やヘッジファンドや投資ファンドが世界でやりたい放題をやってきました。 そして、トレーダーの超高額な収入が話題になっています。 私見としては、世界的な金融商品の審査をし、許可を出し、格付けをする、「金融機構」を創り出す必要があると思っています。 新興国が今後順調に発展していっても、貪欲なファンドが仕掛けていってたちまちに転落していくことがないようにしていかなければなりません。 4)日本は変化していく世界でどのように対応していくべきか? 私が考えていることを箇条書きにしたいと思います・ イ.日本はアメリカ国債の持高を減らすようにする ロ.円安指向ではなく、バランスのとれた円高に持っていく ハ.政策誘導金利を2%くらいに早い時点で持っていく ニ.農業振興のための諸施策を講ずる ホ.資源の安定的確保のための国家プロジェクトを推進する 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。M担当記 千葉市,習志野市,八千代市不動産の未来タウン(株)ホームページ クリックお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月21日 14時14分24秒
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