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テーマ:本日の1冊(3698)
カテゴリ:本
誰がこの大地を征服するのであろうか?誰が閻魔の世界と神々とともなるこの世界とを征服するであろうか?わざに巧みな人が花を摘むように、善く説かれた真理のことばを摘み集めるのは誰であろうか? 学びつとめる人こそ、この大地を征服し、閻魔の世界と神々とともなるこの世界とを征服するであろう。わざに巧みな人が花を摘むように、学びつとめる人々こそ善く説かれた真理のことばを積み集めるであろう。 みつばちは(花の)色香を害わずに、汁をとって花から飛び去る。聖者が、村に行く時は、そのようにせよ。 他人の過失を見るなかれ。他人のしたことしなかったを見るな。ただ、自分のしたことしなかったことだけを見よ。 うるわしく、あでやかに咲く花でも,香りの無いものがあるように、善く説かれたことばでも、それを実行しない人には実りが無い。 うず高い花を集めて多くの花飾りをつくるように、人として生まれ、また死ぬべきであるならば、多くの善いことをなせ。 花の香は風に逆らっては進んで行かない。栴檀もタガラの花もジャスミンもみなそうである。しかし徳のある人々の香りは、風に逆らっても進んで行く。徳のある人はすべての方向に薫る。 栴檀、タガラ、青蓮華、ヴァッシキー、これら香りのあるものどものうちでも、徳行の香りこそ最上である。 大道に捨てられた塵芥の山ずみの中から香しく麗しい蓮華が生ずるように。 塵芥にも似た盲た凡夫のあいだにあって、正しく目めざめた人の弟子は智慧をもて輝く。 <「ダンマパダ」第4章 花にちなんで 訳:中村元 >より抜粋 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.08.22 23:34:05
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