テーマ:今日のおやつ♪(26089)
カテゴリ:袋売りパンあれこれ
少し前、パンコーナーで『なんじゃこりゃ』。
神戸屋の「ちくわパン」。 パンとちくわ……。初見のその時は一瞥で見送ったのだが、今回は1つ買った。このところブログで袋売りパンをネタにしているので、これはレポートしなければ、という使命感に突き動かされたのだ。おやつとは言えんけど。 神戸屋のサイトを見ると今月(2009.9)の新発売で、関西・秋の限定販売のようだ。値段はイズミヤで\118、の半額で買った。 他のパンがあらかた売れて棚が空に近くなっているときに、半額シールを貼られてまだ売れ残っていたところを見ると、大多数の者、おそらくブログネタにしようという意図で購入する者を除いてほぼ全員は、ちくわとパンの組み合わせと聞いただけで敬遠しているようだ。期間限定販売らしいので、ちくわが本来あるべきところのおでんに納まる頃に、消えていくと思われる。 パッケージには、 意外なおいしさ!とある。期待を感じさせるところは「わさびマヨネーズ」かな。からしマヨネーズやわさびマヨネーズ、それに焦がし醤油とか、こういう思い出しやすい味のソースは、食欲をそそられてついつい釣らてしまう。空腹時はなおのこと。 ちくわパンをググってみたところ、過去にフジパンがチーズちくわで販売していた例があった。神戸屋は今回「わさびマヨ」まで踏み込んだ。つまり「チーズ(洋)ちくわ(和)パン(洋)」から「わさび(和)マヨ(洋)ちくわ(和)パン(洋)」で、十字砲火の和洋折衷なのである。 しかし、ちょっと待て、わさびマヨネーズ風の「風」はいただけない。「風」とつくような紛い物を一等目につくところで堂々宣伝する感覚は、いかがなものか。コストや保存期間の関係でそうなったのだと思われるが。 うだうだ言ってずに、食べてみよう。 うーん。まず、ちくわが小さい。「ちくわ丸ごと1本」と言われると、4、5本入って98円ほどのちくわを普通は思い浮かべる。それより一回り細いちくわだ。それにこのちくわ、常温での消費期限を持たせるためか水分が少なく乾燥気味で、あの標準的ちくわと比較して味の点でも大きく劣っている。ましてや生食して旨いちくわのちくわとは別物といったほうがいい。 安いウインナーなら妙な味の肉も入っているから、ちくわパンはウインナーロールの一種とみなせなくもない。そう思って食べれば、ちくわパンもさほど奇天烈なものではない。しかし、このちくわはダメだ。粗悪なウインナーにも及ばない。 わさびマヨはちくわと相性がよく、またわさびマヨはパンとも相性がよい。わさびマヨをつなぎ役にした点だけは評価できる。ただ、チョコやキャラメルといったものまでが「生」ゾーンに侵入してきているのに、ちくわやわさびマヨといった「生」ゾーン側のものを常温ゾーンへ出させて、引き換えに味を大きく犠牲にし、そうまでして意外な組み合わせを味わわねばならぬほどに、人々は退屈した舌を持て余しているのであろうか。 それとも常温で数日間陳列されるという流通上の制約がなければ、本当はもっと美味しいものなのだろうか? というわけで、自作してみた。 パンはヤマザキの芳醇ロール、スリット入りのホットドッグ用パン(5個\98)。ちくわは別寅の1本売りのもの(\78-\20off)。パンとちくわの長さがちょうど同じだった。ちくわはそのままでは太すぎると思われたので縦半分に切った。わさびとマヨネーズを混ぜ合わせてパンに塗り、ちくわを挟んで出来上がり。 ちくわパンは、冷蔵庫の残り物で火も使わず作れた。加工工程が家庭でこうも簡単に再現できてしまうようでは、ますますもってちくわパンの将来性は絶望的だといえる。しかも一本当たりのコストは、半額の価格をも下回った。 冷蔵保存していた味に犠牲のない「わさびマヨちくわ」を4分トーストしたパンに挟んで、いただきまーす。 さて、これが宣伝文句どおり「意外なおいしさ!」かどうか。 簡単にできるので、そこは皆様方各自でためしていただきたい。家で作ったちくわパンは、少なくともこの常温袋売り「ちくわパン」よりもおいしいと思うから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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