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テーマ:座敷童子(17)
カテゴリ:精霊
このところ、毎日大雨の那須です。
お陰で、庭の水撒きはしないで済んでいますが、晴天から大雨まで10分の激変お天気ですから、洗濯物だけでなく、窓もおちおち開けておけません。 さて、続きですが、今回は座敷童さまは登場しません。 火事から1か月たったのですが、一郎君は体調不良が続いていました。 ここ何年かの脱水症状に加え、今までなかった不眠が加わったのです。 毎朝5時からの掃除が無くなったものの、6時に起きてもすっきりせず、土日は寝込んでいることが多くなりました。 眠れませんから、毎晩いろいろ考えるのです。 猫たちは幸せだったのだろうか。 そして、幸せになれたのだろうか。 座敷童さまの異世界とは、どんな世界なのだろう。 そういえば、座敷童さま、我が家に来てからは鏡の中に住んでいましたが、美奈子の実家に居た頃は、大きな鏡はありませんでしたし、どこに居たのかわかりませんでした。 強いて考えると、台風被害で取り壊されて今はもう家自体が存在しませんが、仏壇が家の真ん中を占領していて、その裏側が開かずの間のようになっていた妙な間取りでしたから、そこに住んでいたのかなあと推測できました。 遠野物語にも、開かずの間のようなところに住んでいるとの表現があったように思いましたし。 座敷童さま、美奈子の実家から長男の里帰り出産とともにまず千葉の社宅に来て、人事異動で那須の社宅に鏡と一緒に移動してきたのですが、そこから家を建てて引っ越した那須の家にずっと居続けていたわけではありませんでした。 面白いもので、気まぐれなのか、一郎君の出張の際に京丹波の家について行って、3年ぐらい居座っていたのです。 その時は、普通に家の中に居たようでしたが、たまに一郎君が泊まりに行った時以外は無人でしたから、それはそれで自由気ままにしていたのかもしれません。 それがまた那須の家に帰ってきたら、京丹波の家が一挙に荒れ果てたのは、遠野物語と同様と言えますが、美奈子の実家のように家族が次々と死んで没落することはありませんでしたから、まだ見限られたわけではなさそうでした。 今回の体調不良自体は、家の中のいくら掃除しても消えない煙の臭いがかなり作用していると思われますし、胸も痛いので、座敷童さまが言ったように、新型コロナウィルスの肺炎より重症で、普通の肺の持ち主だったら呼吸困難を起こすところなのかもしれないなと自覚しました。 それで、3回目の不調の後、かかりつけの医院に受診したところ、驚くべきことが判明しました。 一郎君、少し血圧は高かったものの、酸素供給量は異常なく、呼吸音には異音がなかったのですが、胸部レントゲンと心電図を取ることになりました。 心電図は全く異常がなかったのですが、レントゲン写真を見た医師はうなりました。 「これ、肺気腫に見える。タバコ吸ってますか。」 彼、全く吸いませんから即座に否定しましたが、よく考えてみますと、火事の際、火炎と煙の中に飛び込んで消火したのですから、平気な方がおかしかったのです。 まあ、様子を見ましょうとなったのですが、一郎君、覚悟しました。 11年前の肋骨5本骨折血気胸で6リットルの肺活量が4.5リットルに減って、今回それがさらに4リットルぐらいに減っていましたから、次はないかなと。 座敷童さまと妻の美奈子さん、二人の希望で生き延びたようですから、この先の人生、大切にしようと肝に銘じました。 これこそ、座敷童さまのお考えなのだと考えることにして、節制することにしました。 とりあえず、終わり。 画像は、見ていると涙が出てくる猫たちです。 昨年早世したトメコとプチも入っていますが、ミトラとカメ親子、異世界で何時までも幸せに暮らせよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 15, 2020 09:32:59 PM
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