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カテゴリ:世界のこと、宇宙のこと。
↑ 暗殺されたリトピネンコ氏。 ↑ イギリスがロシアに身柄引き渡しを要求しているアンドレイ・ルゴボイ氏。 (写真はいずれもCNNニュースより) 英検察、元将校毒殺でKGB元職員を起訴へ 引き渡し要請 2007.05.22 Web posted at: 21:27 JST - CNN/REUTERS ロシア情報機関、連邦保安局(FSB)の元将校アレクサンドル・リトビネンコ氏の毒殺事件で、英検察当局は22日、FSBの前身、旧ソ連国家保安委員会(KGB)の元職員で実業家のアンドレイ・ルゴボイ氏を、殺人罪で起訴すると発表した。検察当局はロシア政府に同氏の身柄引き渡しを求めたが、ロシア側はこれを拒否する構えだ。 検察当局は声明の中で、リトビネンコ氏の毒殺を「非常に重大な犯罪」と呼び、ルゴボイ氏について「起訴するに足る証拠があるとの結論に達した」と述べた。 また、ブレア首相の報道官はこの件でロシア政府の協力をあらためて求め、「ロシアはわが国の合法的な要請に応じるべきだ」と語った。しかし、ロシア当局はこれまで、同氏の身柄引き渡しには応じられないとの立場を貫いてきた。国営ロシア通信はロシア検察当局情報筋の話として、「憲法の規定により、ロシア国民を外国の検察に引き渡すことはできない」との主張をあらためて伝えた。同氏の起訴で、両国間の緊張が高まる可能性が高い。 リトビネンコ氏の妻、マリーナさんは同日、「英警察と検察に感謝する」との声明を発表。「ルゴボイ氏の身柄引き渡しが実現し、英国で裁判が開かれる日を待ち望んでいる」と述べた。 リトビネンコ氏は昨年11月1日に亡命先のロンドンで倒れ、23日に同市内の病院で死亡。致死量の放射性物質が検出され、英、ロシア当局がそれぞれ殺人事件として捜査していた。同氏はプーチン・ロシア大統領への厳しい批判で知られ、入院中の声明では、事件にプーチン大統領が関与しているとの見方を示していた。 ロシアのメディアによれば、ルゴボイ氏は事件前の1カ月間にロンドンを3回訪れていた。またリトビネンコ氏が倒れた当日を含め、同氏とは4回会っていたとされる。 ============ *↑ 以上、CNNニュースからの引用です。 *↓ そして以下は私の07/03/09付某blogからの部分引用です。 ロシアの軍事記者が転落死 武器輸出問題を追及中 2007年3月7日(水)20:43 * 朝日新聞 ロシアの有力紙で政財界に読者が多いコメルサント紙の軍事・宇宙分野担当記者イワン・サフロノフ氏(51)が、自国製武器の輸出問題を追及中に自宅で転落死し、波紋を広げている。ロシア・ジャーナリスト同盟は6日、「きちんとした捜査が期待できない」として独自に調査に乗り出す方針を表明した。 サフロノフ氏が死亡したのは2日夕で、自宅があるモスクワのアパート5階の階段踊り場の窓から転落した。当時ほかに人の気配がなかったことなどから、検察当局は自殺とみて捜査している。 これに対しサフロノフ氏の同僚や家族は「自殺するような動機はない」として他殺の疑いを指摘している。さらに同紙によるとサフロノフ氏は、ロシアから国産の戦闘機スホイ30をシリアに、対空ミサイルS300をイランに、欧米の反発を避けるため、ベラルーシをひそかに経由して売る動きがあるとの情報をつかんでいた。転落死の直前には「原稿に取りかかり始めた」と編集局に知らせてきていたという。 ============ 旧日本軍将校ら、吉田首相暗殺を計画…CIA文書 【ニューヨーク=大塚隆一】 旧日本軍の参謀本部作戦課長を務め、戦後は連合国軍総司令部(GHQ)の秘密工作に関与した服部卓四郎氏らが1952年7月、当時の吉田茂首相の暗殺を企てていたとする報告が解禁された米中央情報局(CIA)の文書から見つかった。 同年10月31日付のCIA文書によると、服部氏ら旧日本軍将校を中心とする6人のグループは、吉田首相が公職から追放された者や国家主義者に敵対的だとして不満を募らせ、暗殺によって首相を鳩山一郎氏にすげ替える計画を立てた。 しかし、戦時中からの盟友で、グループの表向きの代表になっていた元陸軍参謀の辻政信氏が「クーデターを起こす時ではない」「敵は保守の吉田ではなく、社会党だ」と説得し、思いとどまらせたという。 CIA文書には、計画の具体的な内容は記されていない。 一方、同年に衆議院議員に当選した辻氏は61年、ラオスで消息を絶つが、CIA文書は北ベトナムからラオスを経て中国に入り、63年、共産党当局に拘束された可能性を指摘している。中国で処刑されたとする未確認情報もあるという。 (2007年2月26日22時1分 読売新聞) ============ *人類の政治史は暗殺の歴史でもある。 「死人に口なし」で殺してしまえば話が早いという、こんなことは中世~近世の時代ならまだしも、現代社会にあっては根絶すべき最低の卑劣な手法である筈だが、我々の中脳小脳は健在で(はあ?)いまだ淘汰される気配などさらさらない。 『目的は手段を浄化しない』という大原則を、我々はここでも繰り返さなければならないだろうが、ましてその動機が不純であったならもう救いようがない。 cf.暗殺。 ロシアと言えば私にはまずドストエフスキーの幾つかの作品が思い起こされるが、なかでも『悪霊』は某秘密結社の「仲間殺し」(←ネチャーエフ事件という実際にあった話)に題材を求めた陰惨なストーリーだった。 プーチン現大統領の出身母体は公安秘密警察である。イギリスでもロシア政府に対する批判勢力の一人が暗殺されたばかりであって、彼の国にあっては旧ソ連時代からの腐り切ったお役所仕事はなくなっておらず、ソ連軍の残した武器を横流しする強力なマフィアも存在するということであってまったく不気味そのものという感じだが、これは『感じ』だけであり、遺憾ながら今の私にはあれこれ判断するだけの基礎的な材料が不足している。もう少し勉強してからまともなことを述べたいと思う。 国民の大多数を占める白系ロシア人以外にも100を超える少数民族が暮らしている国であるから、この民族問題一つとってもロシアという国は大変な難題を抱え込んだ大国である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年05月23日 00時00分29秒
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