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2010.03.02
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カテゴリ:カテゴリ未分類
従来我が邦の学者たちは誰も彼もみなアコウを榕樹だと信じていた。しかしその時代ではこれは無理からぬことであって、当時支那の書物すなわち漢籍、・・・
我が邦ではアコウは普通に見馴れぬ珍しい樹であるので特に学者たちの注意を惹き、その樹の形状や生えている具合や葉ならびに実の様子や、また気根の出る特状などが、どうも榕樹そっくりだというので、・・・
ところが明治二十八年台湾が我が日本の版図となった時分から同島の植物が研討せらるるようになり、延いて琉球の植物も注意せられ、また一般植物の分類研究が進んできたので、したがってかの榕樹という木の正体が確と認識せらるるに至り、その結果アコウは決して榕すなわち榕樹でないというところに帰着した。
「花物語」牧野富太郎(ちくま学芸文庫)


ガジュマル。「四時葉が青々と繁って鬱葱と蔭をなして」・・・。


多分、ガジュマル、の無花果。

それなら本物の榕樹とはどういうものかというと、それはやはりアコウと同属すなわち無花果属(Ficus)のガジュマル(琉球の方言。能く書物にはガヅマルあるいはガズマルと書いてあれど訛りだといわれる)というものであった。この樹は常緑で四時葉が青々と繁って鬱葱と蔭をなしており、幹は大木となってそれから●々(さんさん)と気根が下がり、まるで褐色の髪のように怪しげに見え、それが地に達すると活着して漸次に柱のごとく成長し、・・・
「花物語」牧野富太郎(ちくま学芸文庫)
(●は、表示できない漢字であった。「髪」の字の「友」の代わりに「参」と書く。)



これが、「アコウ」、と思われる樹。まさに、「新葉が萌出して同時に旧葉が脱去」する、ありさまである。

このアコウは一年の間に一度は必ずその葉が散落する。すなわち四月頃新葉が萌出して同時に旧葉が脱去し、新陳代謝してまもなく常態に復するのである。
「花物語」牧野富太郎(ちくま学芸文庫)

まことに、「博物学」は「世界」を「切り分ける」、「帝国主義」、と、手を携えていたわけですが、今日の「お題」は、そういうことではなくて、
このアコウ、と、葉の「生え変わり」方の記述などそっくりなので、多分そうだと思うのですが、どう探しても「実」、すなわち(!)、無花果、が、見つからない。「雄株」と「雌株」があるかのような記事を読んだ記憶もあるのだが、それにしても、では、私はまだ「雄株」しか見たことがないのか?、と、なぞは、尽きない・・・。

キセキレイ(セキレイ科)は、「雌雄同型」だというから、こうして撮影されたものが雄なのか雌なのかは、一向にわからない。
同じセキレイ科でも、性質が多少異なるようで、そもそもキセキレイは「ペア」でいるのを見たことがない。


キセキレイ、「雌雄同型」だから、・・・、どっちかは、わからぬ・・・。

ハクセキレイ(セキレイ科)の方は、夏羽と冬羽で特徴が違ったりするという、さらに複雑な問題もあるが、おおざっぱに雄のほうが白黒はっきりしているのに対して、雌のほうはやや灰色がかる、といった記述が多いから、特定してみたい、と思うのだが、・・・、


いずれも、二羽写っているハクセキレイは、おそらく「つがい」なのだろうから、これらのうち、ど・ち・ら・か・が、雌のはずだ。

そうやって、「意識」し始めると、今度はなかなか「ペア」で見かけることが少なく、
そこで、そもそも、
1:鳥、というものは、声を出して「鳴いて」、「囀って」くれるからこそ、
2:・・・では、植物であるならば、多くは、目立つ「花」や「実」を見かけるからこそ、
おお、そこにまさにその鳥、なり、植物なり、が「存在」していることを、「発見」することができるのである、
という、当・た・り・前・のことに、気がついた。

つまり、私たちが、「あ、鳥だ」、というとき、その「鳥」はす・で・に・「オス」であることが多・く・、
「花が咲いている」、というとき、その「植物」はすでに「雌雄同株」、「雌雄同花」の「顕花植物」、であることが、多・い・、
ということだ。これは、むずかしく言えば、・・・、「むずかしく言う」のが「趣味」、「生きがい」、だからしょうがないので、・・・、「存在論」と「認識論」の齟齬、でもあり、
統計調査における、その「入り口」たる「サンプリング・標本抽出」の段階で、すでにして「ランダム」性に欠け、「偏り」が混入せざるを得ない、ことを、意・味・している!!、たとえば、
1:「街頭」で、テレビ局のマイクを突きつけられて、す・す・ん・で・応じる「人々」が、すでに、ある「特定」の「傾向」のある見解を持つ可能性があること、
2:「うつ病」患者が、「患者団体」を結成して、厚生労働省に陳情する、などということは、「うつ病」の病態からして、最も、あ・り・そ・う・に・な・い・ことであること、
など・・・。

「ディア●ス●ーニ」の「バード・ウォッチング」雑誌のお話をしたとき、
1:人口1000人に一人、が「うつ病」で、
2:「うつ病」患者のうち10人に一人が、「バード・ウォッチング」で「生きる希望を取り戻し」たとすれば、
十分「市場」として成り立つ、みたいな、相変わらず「雑」な、ことを言いましたが、
このような「推論」が危ういのは、
1:人を1000人、「集める」、集めたところを「想定」することは、出来、
1’:そのうち、一人くらいは、「変な」やつが、いそうなことも、容易に想像できる。だが、
2:今度は、その「変な」やつ、ば・か・り・を、「集めてくる」ことが、出・来・る・、とは、思わないほうがいい、
からだ。

あるひとつの「属性」に「着目」したとき、その「属性」を有している、有していることが目に「見える」とき、「有徴」、その「属性」を欠いているとき、つまりその「属性」を有していることが目に「見えない」とき、「無徴」である、と言う。
「無徴」であるものは、「有徴」であるものとの関係において、そ・う・なのだから、「無徴」であるものの・み・を「抽出」することは、一般に困難であろう。
√2とπに「共通」するのは、「有理数でな・い・こと」しかないのだし、
私がハクセキレイのメスを一向に見つけられないのは、それが「囀らな・い・」からなのだ♪

どこもかしこも「恋」すなわち「生殖成長」の季節、であるようなのだが、相変わらずイソヒヨドリの「さえずり」がもっとも、喧しい(かまびすしい)♪


イソヒヨドリたち(奥、左、オス、右、メス)、あまりの「喧しさ」に、気押されたか?、「言葉を失って」いる、ヒヨドリ。

一番上の写真も、そんな「恋」の一こま、なのか?、さえずるオスの背後から、メスが羽を逆立てたようにして、「駆け寄る」如き光景、これはその「さえずり」が「審査」に、合・格・したことを意味するのか?、が、各所で、見られる。




そして、こちら(↑)も、あまりに著しい「雌雄異型」であるから、私はきっと、彼らがこの島に滞在している冬の間には、「メス」の姿を「認定」することは、決して、出来ないであろう、と思われるところの、・・・、
ジョウビタキ(ツグミ科)の、オス。





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Last updated  2010.03.02 08:33:01



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