宮 寿陵 Lyrics of Love&Life

2007/09/28(金)07:31

~五七日~

血族(16)

がん保険のCMにも出演している 鳥越俊太郎さん。 2005年の秋に直腸癌で入院。 人工肛門の必要もなく 腹腔鏡手術が成功したようですが 肺に転移が見つかり、今年1月に左肺を一部切除したようですね。 うちの父はストーマー使用の「障害者」になって 左肺への転移発見は4年後。 5年間、転移が認められなければ完治と言われていますが そうでなかった場合 イタチごっこモグラ叩きみたいな感じになるので (空中を飛んで転移するんじゃないからね。リンパ腺に癌細胞がいて体内を廻っているわけです) 今後どうなることやら。 父の小学校以来の親友(植木屋の跡を継ぎ、庭の設計をしてくれた) に弔辞で述べていただいたように 父の人生の転換点は高校進学の時。 伯父(父の兄)は鳥越俊太郎や堀江貴文の通った私立進学校の第一期生で その後大学教授になりましたが それ以上に優秀だったそうです。 当時は一斉テストをして、その結果で (県立高の場合)進学校を決めるというシステムで 父は地区で一位。 しかし入学したのは (こういう表現を僕はあまり好まないけど)三流高校の、しかも定時制。 ちょうどその時期、母親(僕にとって祖母)が病気で寝込んでいたためです。 江戸時代の庄屋の流れをくむ地主の家でしたが 戦後、GHQの農地解放で大半を取られました。 県立高校の教師をしていた父親(僕にとって祖父)の給料だけでは 7人兄弟を養うのはたいへんで わずかに残された田畑が家計の足しになっていました。 それを耕していた祖母が倒れたので (祖父は勤務、伯父は勉学があるので) それを引き受けたのが、次男の父だったわけです。 ま、貧乏クジを引いたんですな。 上で書いた高校は農作業の合間に歩いて通える距離。 その後、大学に進みますが 志望した九州大学は不合格 (あの高校から九大に進める人なんて基本的にいない) 福岡学芸大学(現、福岡教育大学。「金八先生」---武田鉄矢は中退だけど---の大先輩)に進み 教師としての半生を送りました。 いつも兄貴のお下がりの ぶかぶかの服でバットを振る 空に突き刺さるあの鉄塔に 狙いを定め… 夢はいつでも どでかいホームラン (中略) 舵の壊れたこの俺は何処へ行く 迷っては壁の写真に見つめられる 俺が笑ってる 俺が突っ立ってる 大事そうにシャッターを押す 親父を覚えてる (中略) 俺が笑ってる 俺が突っ立ってる 不器用そうな親父の背中を おふくろが見ていた   NとLの野球帽/CHAGE & ASKA  作詞・作曲 CHAGE

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