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テーマ:介護・看護・喪失(5225)
カテゴリ:血族
![]() ↑「The Bourne Identity」(2002, Universal Pictures) ------------------------------ 僕の家は かつては 庄屋→地主 だったけど 戦後の農地解放で大半を取られてしまった... と先週書きました。 近ごろ農水省は農業の国際競争力を高めるための経営規模拡大を目的として 戦後農政の大原則だった「自作農主義」 から 農地所有者⇔「利用農(イメージの悪い「小作農」の言い換え)」 の組み合わせを推進する方向に政策転換しようとしています。 ...だったら二束三文の補償金で没収した我が家の農地(正当な私有財産だよ)を返してくれないかなぁ。 まあ、僕にとっては生まれるはるか前の出来事だし 「お宝」的な物も何ひとつない無頓着な一族ですけど 唯一、往時を想わせるのは <我が家だけのための墓地>です。 農村には「入会地(いりあいち)」という共有地があるのですが その一画に我が家と新家(しんや)と呼んでいる分家だけが墓地を構えて それぞれ何基か墓碑が並んでいました... 過去形にしたのは、ここまでが昭和の話。 入会地って言っても荒れるに任せてるから 枝は伸びるわ草は茂るわ台風でぐちゃぐちゃになるわで管理がたいへんだったんですよね。 だから分家の方は、お骨を取り出して菩提寺の納骨堂へ。 (取り出したままの状態で墓石がひっくり返ってる) で、うちはコンクリート造りの <我が家専用の納骨堂>を建てちゃいました! まあ、大そうなものに聞こえるでしょうけど 他に用途のない土地にコンクリートで小さいのを造ったんだから 霊園に立派な石材で墓を建てるより、はるかに安い。 頑丈で手入れも楽だし。 こういうのは 虫が知らせるというのか、これで心置きなくというのか 建てたすぐ後に祖母の癌が見つかり、祖母・祖父と相次いで亡くなりました。 それから十数年。 最近改修して、すぐ父の死... 明日(金曜)の夜の飛行機で実家に帰り 日曜に(少し早めて)四十九日と納骨があります。 小さいとはいえ専用の納骨堂だから 母も含め父の代の者、そして僕らの代の者は (不謹慎だけど)いくらでも受け入れ準備が整ってます。 問題は、その後なんだよね。 従兄弟(いとこ)も含め、僕らの代で「宮」姓(仮名だけど)を名乗ってる者は まだ誰も子供がいないんですよね。 このままだと、いずれ納骨堂から出して菩提寺に永代供養を頼まないといけないのかな。 ...(結婚して)僕の子を生んでくれる人、誰かいませんか? たいした奴じゃございませんが お墓の心配だけはないですよ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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