煩悩大放出
高橋邦典写真展「戦争が終わっても~ぼくの出会ったリベリアの子どもたち~」 1月5日(木)~9日(月・祝日) 神奈川県逗子市 逗子文化プラザホール 1階ロビー (京急逗子駅・徒歩2分、JR逗子駅・徒歩5分) http://zushi-plaza.34-net.com/koutu.html 9:00-20:00(最終日は -18:00)、無料(クリックすると、主催する jojo さんのブログへ行きます)僕のブログのトップページにも紹介文を書いていますので、合わせてご覧下さい。-----------------------------------僕がjojoさんを信じるに足る人だと思ったのは「自分は大した人間じゃないですよ」という自らに対する批評性なんですよね。というわけで、jojoさんよりも遥かに劣っていると認識している僕は自らの煩悩を大放出。和訳6つに自作1つです。付き合いきれないという感想は覚悟の上。自分のためにやってますから。----------------------------------- Que Sera, Sera / Doris Day (1956)アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)の映画「知りすぎていた男(The Man Who Knew Too Much)」(1956年)の劇中歌です。http://icookie.seesaa.net/article/5604327.html (ネタバレあり)「Que sera, sera」はスペイン語です。英語だと「What will be, will be」です。世間に普及しているのは「なるように、なる」ですが(歌うための訳詞としては、これ以上ない名訳です)これを正確に訳すのはとても難しいですね。長さを気にしなければ「そうなる運命にあるものは、そうなる。(逆に言えば、そうならない運命にあるものは、そうならない)」でしょうか。運命論的な世間知だと思います。この言葉を表層的ではなく、深い実感として理解するのは自分や身近での実体験を積み重ねないと、無理なんでしょうね。だからこそ、歌の主人公の女性は幼い頃、若い頃には理解できずに年齢・経験を重ねて、ようやく自分の子供に対して「What will be, will be」と答えられるようになったのでしょう。Be My Baby / The Ronettes (1963)ロニーとエステルのベネット姉妹、そして いとこのネドラ・タリーの黒人女性トリオです。そして、プロデュースを担当したのがフィル・スペクター(Phil Spector)。(日本で活躍しているデーブと同じ苗字ですね。ユダヤ系の典型的な苗字です)彼は10代の終わりに「テディ・ベアーズ」というグループでデビューしいくつかヒット曲を出しますが、解散後はプロデューサーとなります。「Be My Baby」は、彼の代表作。ポール・マッカートニーが、アルバム『Let It Be』(1970年)で嫌がったという(ジョンやジョージはその後のソロ活動でも、フィルにプロデュースを依頼します)音を重ねて厚みを出す手法はこの曲(1963年)で早くも現れており繰り返し繰り返しオーバーダブ(多重録音)の技法が使われています。機材がアナログ、しかもマルチテープのチャンネル数が少ない時代に、ですよ!オーバーダブのし過ぎで音が曇るのもお構いなし。偏執狂的才能と言っていいでしょうね。(人呼んで"Wall Sound"。それに敏感に反応したのが、同じニオイのする天才 ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソン。 「Pet Sounds」は"Wall Sound"の落とし子と言っていいでしょうね)こちらは、僕がひそかに尊敬しているブログ。http://plaza.rakuten.co.jp/donnalee/diary/最近はガールズ・グループ特集をやっています。「ボズウェルズ(・シスターズ)からアンドリューズ(・シスターズ)へ・・・・この系譜が、ロネッツやシュープリームズ、デスティニーズ・チャイルド、或いはザ・ピーナッツやキャンディーズ、ピンクレディその他、ガールズ・グループというジャンルを決定付けたわけです。」おっしゃる通り!試聴『The Best Of The Ronettes』http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/B000003BDO/ref=m_art_li_1/104-3185904-6240745?v=glance&s=music試聴『Let It Be』http://www.amazon.de/exec/obidos/ASIN/B000002UB6/302-8961233-6429651試聴『Let It Be... Naked』http://www.thebeatles.com/ (ビートルズの公式サイト)さて、Phil Spectorはプロデューサーとしては成功を収めますが私生活は、その天才性が災いします。Philles レーベル(彼のレーベル)解散と共にロネッツは活動を終え(1966年)離婚したフィル・スペクターと、メイン・ボーカルのロニー・ベネットは結婚します(1968年)。しかし独占欲が異様に強く、極端な考えをロニーに押し付け、行動を束縛し、5年で破局。後に、この曲のロイヤリティーを巡り、2人は法廷闘争を繰り広げます。そして、2002年に殺人容疑で逮捕。フィル・スペクターの光http://oak.zero.ad.jp/~zaf15903/Jordan/Jazz_Pops/Phil_spector.htmhttp://oak.zero.ad.jp/~zaf15903/Jordan/Jazz_Pops/Phil_spector2.htmhttp://www02.so-net.ne.jp/~m-sasaki/pspector.htmlフィル・スペクターの闇http://www.barks.jp/artist/?id=52013763&m=newsRibbon In The Sky / Stevie Wonder (1982)これは、ある特定の人のために訳したものですが我ながら気に入った訳なので、こちらに回しました。1982年発売のベスト盤に新曲として収録されたものです。Goodbye To Love / Carpenters (1972)自作の分類のタイトルに拝借しています。カーペンターズには珍しく、ギターソロのある楽曲です。Wonderful Tonight / Eric Clapton (1977)(1991)曲解説http://www.swingart.net/Wonderful.html僕の個人的な体験で言えば、「24ナイツ」がリアルタイムです。Honesty / Billy Joel (1980)中学生の頃からどうしようも無いほど、好きです。もちろん、メロディーや歌声、あるいはアレンジの力もあるのでしょうけど英語が分からないながらも、この曲のメッセージに激しく共鳴していたのでしょうね。たいていの曲は、「愛」を最上の物としていますがこの曲は、違います。ブリッジで「I can find a lover」なのに「bitter end」と歌っています。「Honesty」こそが最上のもの(そして手に入れにくいもの)と、主人公は考えています。分かりやすいようにHonesty の訳語を『 』、それ以外の概念語を「 」で、括ってみました。-----------------------------------自作は...重たい内容なので、ヒマな人だけフリーページを見てください。