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カテゴリ:お食事件
職場の地下にはテナントが入っており、中華、イタリアン、和食の3つのレストランがある。
そのうちの一つ、イタリアンに行った時のこと。 メニューを見ると、 (1)パスタセット (2)ピザセット (3)カレーセット とあり、それぞれにオードブルとサラダが付いて来る。 パスタセットはさらに、 (a)ペペロンチーノ (b)和風醤油パスタ (c)豚肉のトマトソース 3つから選べるらしい。 今回は (1)パスタセット の (c)豚肉トマトソース を注文してみることにした。 ・・・待つことしばし。 (そろそろ来てもいいころだが・・・) そう思ったとき、厨房のほうからウエイトレスのねぇちゃんが料理を持ってやって来た。 俺のテーブルの前に来て、 「お待たせしました・・・」 と料理を置こうとしたのだが・・・。 ねぇちゃんの持ってきた料理は、どう見てもカレーである。 「んん?」 と俺が左の眉毛を吊り上げると、ねぇちゃん素早く察したらしい。 「こちらカレー・・・ではございませんよね?」 もう一瞬遅かったら料理をテーブルに置いていたところだ。 ねぇちゃん、ギリギリセーフ。 「違います」 そう答えると、 「失礼しました」 ねぇちゃんはカレーを持ったまま、何処かへ消えていった。 (なんだよ、忙しくて混乱しとるのかぁ?) 待つことさらにしばし。 (いい加減にそろそろ来るよなぁ・・・) と思っていたところ、厨房から料理を持ったウェイターがにいちゃんがスタスタと出現。 俺のテーブルまでやってくると、 「お待たせしました」 と、素早い動きでパスタの皿を俺の前に置き、疾風のように去っていった。 (俺って超イケてるウエイターだぜ) とでも言いたそうな動きであった。 まあ、何はともあれ食うか・・・。 俺はフォークとスプーンを手に、パスタをクルクル巻いて口へ。 ふむ・・・。 まあ・・・中の下といった味だな・・・。 うまくもなく・・・食えないわけでもなく・・・。 微妙にしょっぱいかな・・・? ちと醤油味にバラツキがある感じだ・・・が・・・?! 醤油?! ウエイターの怪しげな動きに気をとられていた俺は、それが注文した(c)豚肉のトマトソースではなく、(b)和風醤油パスタであることに気付かなかったのである。 ぐっは、やられた。 いや、気付かなかった俺も悪いかもしれんが・・・あのウエイターは「こちら(c)のパスタでございます」などと確認もせずに置いていった。 最初にカレーによる間違い攻撃をすでに喰らっていた俺は、まさか次にも間違い料理が届くとは予想だにしていなかったこともある。 くそ~、このままやられっぱなしで帰れないぞ。 いや、別に腹が満足したなら帰ってもいいんだがw 二度も間違われたということに対して、素直に不愉快な気分になっていたのである。 とりあえず先程のウエイターが通りかかったらFAを取ろうと待ち構えていたのだが、なかなか湧きが無い。 そうこうしているうちに、(b)和風醤油パスタを食い終わってしまった。 仕方ない。 こうなったらレジ係を狩ることにしよう。 俺は伝票を握りしめ、不幸なレジ係のもとへと向かった。 「これ、注文したのと違うのが来たんですが」 そう声をかけると、不幸なレジ係は、 「え?なんですか?私よくわからないあるよ。どういうことあるかね?」 ・・・中国のお方であった(==; 「注文した料理と違うものが届いたんですよ。食っちまいましたがね」 「・・・何がきましたですか」 「(c)を頼んだのに、(b)が来たんですよ」 「・・・そうですか」 中国人レジ係は、2、3秒考え込むような顔をし、それから、 (ひらめいた!) ような晴れ晴れとした顔になり、こう続けた。 「値段一緒なので、いいですよね」 ・・・いいわけないだろw いや、別にいい気もするが・・・(ぇ じゃなくて、こういう場合、「値段が一緒なので、まあ構いません」と言うとしたら、それは俺のセリフじゃないのか? 店員としてはまず何を置いても、 「失礼しました」 なり、 「すみません」 なりの謝罪の言葉があってしかるべきではないのか? 店員が、謝罪の一言もなく、 「値段一緒なんだからいいじゃん」 そう言い出したら、とても客商売なんてできないと思うぞ? というわけで、俺は納得が行かなかった。 「値段が一緒なんだから、素直に金払ってください」 という中国人レジ係に対し、 「そういう問題じゃないでしょう?」 と反撃。 その心は(まずは一言くらい謝れよ・・・)である。 ここで「すみません」と言ってくれれば、俺も納得して金を払ったかもしれないが、中国人レジ係は、 (やばいよこの人、名前が赤いあるね。一人じゃ勝てそうもないあるよ) そう思ったらしい。 通りかかった店長らしき男に、 「hhhhhhhh」 と言い出した。 こちらはもう、戦闘態勢である。 店長が来ようが何が来ようが、納得できないものは納得できない。 一言の謝罪があるかないかだけの、ほんの些細なことではあるのだが。 やって来た店長、事情を聞くと、 「ああ、そうですか・・・」 と、なんとも面倒くさそうな表情。 うがぁ、こいつもかよ! なんで「すみません」が出てこない?! これはもう、力任せのスタンアタックでもかけてやるしかないと、俺が身構えると、店長はあわてて、 「それじゃあ、御代はけっこうですから!」 と言い出した。 なめるな、金が惜しくてクレームつけてるんじゃねえぞ! ・・・とは思ったが、せっかくの店長さんの申し出を撥ね付けるのも可哀想な気になってきた。 だってタダメシだよ? らっき~じゃ~ん! というわけで、 「じゃあ、そういうことで♪」 と言い捨て、店をあとにした。 結局「ゴメン」の一言は最後までなかった。 まあ、俺はタダメシを食えたわけだし、もう二度と行く気はないのでこれ以上は不愉快な思いをすることもないし、店は貴重な顧客の一人を失ったわけで。 いやあ、「すみません」は大事ですねぇ~。 今回は謝られる側だったけれども・・・俺も気をつけよう~と思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/09/14 07:02:55 PM
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