2009/09/09(水)23:47
なんで、こうなっちゃったのか?
こんばんは、日が短くなってきました。
夕方、6時には薄暗くなってきます。
夏も終わったんですねぇ。
さて、仕事はさっぱり出ません。
しゃかりきに営業しようにも、お客様が休業中。
国家予算の凍結で、仕事は無期延期状態です。
どこへ行っても、シャッターが閉まっています。
仕方がないので、公園で時間つぶし・・・
「???」
20代から50代くらいのスーツ姿の人たちで、公園は満員御礼。
ベンチも空いていません。
もしかしたら、失業者の方もいらっしゃるかも知れません。
リストラされ、行くあてもないのに、家族には言えず、
元気に家を出て職安に、ひととおり求人情報をチェックして公園に、
夕方まで時間をつぶしている方も多いそうです。
サラリーマンだらけの公園、驚きました。
これが、現実なのですね。
100年に1度と言われる大不況、なんで、こうなっちゃったのでしょう?
一言で言えば「世界的バブルの崩壊」です。
金融商品という、実体のない商品売買の破綻で、経済は一気に縮小してしまいました。
アメリカで地価の上昇がありました。
「なんとか、これを商売にできないか?」
こう考えた不動産業者が、住宅ローンを借りられない貧民層に、住宅を買わせる方法を考えつきました。
サブ・プライムローン
土地家屋を担保に、はじめの数ヶ月は低利で、
その後、あり得ない高金利で住宅資金を貸し付けます。
ターゲットは、米語もまともに話せない移住民。
彼らは、契約書もろくに読まず、喜んで魔の手に入っていきました。
例えば、土地付き一戸建てを500万円で買います。
ローンを100万円払ったところで、いきなり高利に・・・
家屋をとられ、追い出され、借金の返済だけが残ります。
不動産業者は、引き取った家屋を転売。
普通なら、中古住宅ですので価格が下がるのですが、土地が値上がりを続けています。
再び、500万円で売りに出し、次のお客を待ちます。
ローン100万円を手にし、金利の返済ももらい、さらに500万円で土地家屋を転がす。
「これは、おいしいぞ」
金融業者も黙ってはいません。
「もっと、大きくやろうじゃありませんか」
不動産業者と手を組み、サブ・プライムローンを金融商品(債権)にして世界中に売り出します。
「10%以上の金利をおつけしますよ」
サブプライムローン債権は、低金利の時代に大人気になり、世界中で売れます。
売れた債権のお金で、不動産業者はさらに住宅開発を拡大し、多数のお客を巻き込みます。
一方、住宅が売れれば、テレビや冷蔵庫、家具に車もくっついて売れていきます。
現金が無くても、甘い審査のカードローン社会が、収入以上の購入を可能にさせました。
「お客様が破産しても、金融会社が保証してくれるだろう」
家電や車のメーカーも、いけいけでものを売りまくります。
1件の家を何人にも転売していくという、実体の伴わない商売。
やがて限界に達し、土地家屋の下落が始まります。
家電や車も、新品同様のローン崩れの商品があふれ、メーカーの在庫を圧迫し始めます。
「様子が、おかしいぞ??」
サブ・プライムローンの債券を買ったお客が、現金化を求め始めますが、
すでに、現金はありません。
それが、去年の8月の株価暴落です。
払い戻しが相次ぎ、年末には、リーマンブラザース証券他金融機関の連続破綻。
今年の3月には、GM、クライスラーの倒産へと続きます。
さらに悪いことには、去年の9月、アメリカの大統領選挙という当事国の政治的空白。
日本では、相次ぐ政権放棄、そしてとどめの政権交代・・・
株価の下落が、世界同時不況の予告をさんざん発していたにもかかわらず、
アメリカの政治家も、日本の政治家も、ただ見ていることしかできませんでした。
その状況は、今でも続いています。
「このままでは、いけない」
学者も財界人も、政治家もマスコミも、みーんなわかっているのですが、
リーダー不在という政治的な空白で、誰にどう言えばよいのかわからないのです。
とにかく、大胆な政策、政治決断が求められます。
今からでも、不況の流れを止めることは出来るはずです。
あとひとつ・・・
こういう、混沌とした時代が続くと、必ずファシズムが台頭してきます。
過去の歴史でも、シーザー、ジンギスカン、ナポレオン、ヒトラー・・・
カリスマ性のある、むちゃくちゃなヒーローが誕生し、
極端な民族主義・利己主義へと国を導いていきます。
そういう、過去の過ちを繰り返さないよう、議会制民主主義と世界の平和を信じたいと思います。
でも、明日も、仕事は無ーーーいぞ。
何しましょう・・・