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テーマ:今日見た舞台(958)
カテゴリ:舞台感想記
【第1部】
◇ヴィエングセイ・ヴァルデス/ロメル・フロメタ 「ディアナとアクティオン」 Aプロではラストのドンキホーテで観客を沸かせた二人。 今回は、ギリシア神話の世界から抜け出たかの如し。 とくに後半、相変わらず大技らしきものを連発。回る、回る。 幕開け、客席のボルテージを一気に高めた。 ◇エレーナ・テンチコワ/フィリップ・パランキエヴィッチ 「リーズの結婚」 小刻みな動きで可愛らしく。 ◇ジョエル・ブーローニュ/アレクサンドル・リアブコ 「幻想-『白鳥の湖』のように」第1幕のパ・ド・ドゥ 人物設定や舞台設定はちがっても、根底にある二人のやりとりは、 たしかに元ネタのそれを感じさせた。 ◇イリーナ・ドヴォロヴェンコ/ホセ・カレーニョ 「海賊」 クラシックバレエの王道っぽくてよい。 【第2部】 ◇マイヤ・マッカテリ/デヴィッド・マッカテリ 「ロミオとジュリエット」より“バルコニーのパ・ド・ドゥ” フレッシュさがあったか。陶酔感があるとベター。 ◇ガリーナ・ステパネンコ/アンドレイ・メルクーリエフ 「カルメン」 以前見たロパートキナの印象があまりに強く…。 ◇アリーナ・コジョカル/ヨハン・コボー 「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」 Aプロでも好評の二人。力強い躍動感が加わって喝采。 ◇ポリーナ・セミオノワ/フリーデマン・フォーゲル 「白鳥の湖」より“黒鳥のパ・ド・ドゥ” 特に、腕の、肘から先の動きがやわらかにしなり、鳥らしさを感じさせる。 オディールのソロはいつものと異なるバージョン。 妖しくコケティッシュで、こちらの音楽のほうがどちらかというと好みだ。 誘惑をふりまき、最後は「どうだ!」というキメ。 あれなら王子が強烈に惹かれてしまうのも納得。 【第3部】 ◇ルシンダ・ダン/マシュー・ローレンス 「眠れる森の美女」 これだけのプログラムの中で、この演目で印象を得るには、 よほどでなくては難しいのかも。 ◇オレリー・デュポン/マニュエル・ルグリ 「椿姫」より第2幕のパ・ド・ドゥ ゴージャス感がたっぷり。 ◇ディアナ・ヴィシニョーワ/ウラジーミル・マラーホフ 「ジュエルズ」より“ダイヤモンド” Aプロのそれが気品で魅せるなら、こちらは技で見せた。 ◇ジル・ロマン/那須野圭右 「孤独」 シャンソンにのせて、他の演目とは異なった世界。 生きる喜びないし叫びのようなものを描いているように思えた。 (演目名は忘れて見ていた。) ◇シルヴィ・ギエム/ニコラ・ル・リッシュ 「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ Aプロでも別のダンサーが演じてなかなかよかったもの。 今回のはさらに格別。次元が違う。やはりギエムのすごさか。 隙がない。どこまでも滑らかな動き。どこで息をしているのか。 あっというような難しそうな技も、きわめてスムーズに柔らかに決まる。 その動きの余韻が、二人の熱情そして死に至るものを描きつくす。 【第4部】 ◇アニエス・ルテステュ/ジョゼ・マルティネス 「ドリーブ組曲」 気品はさすがと思っていたら、後半になって技を繰り出してきた。 ◇タマラ・ロホ/イナキ・ウルレザーガ 「三人姉妹」 安定感のあるテクニックで、 追いつ追われつというやりとりを描いた。 ◇アレッサンドラ・フェリ/ロバート・テューズリー 「マノン」より“沼地のパ・ド・ドゥ” Aプロのほうが美しさを追求したものならば、 こちらはリアリスティックさを追求した感じ。 ◇レティシア・オリヴェイラ/ズデネク・コンヴァリーナ 「ドン・キホーテ」 十分によいが、どうしてもAプロのほうを思い出してしまった。 ◇全員・フィナーレ これまた豪華に、出演者全員が揃った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.08.09 08:02:33
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