CompTALK 4

遠くの空に、夏らしい雲を見た。
天気予報では夕立ちの知らせ。
焼けたアスファルトで
蒸発する雨の臭いがふとよみがえる。

確かに、あの頃とは時間の密度が違うのだ。
バイクのアクセルと、吹き抜ける風だけが
リアルな感覚だった。

そう、僕は風になりたかったのだ。

あの小説の様に、バイクにまたがり
風と一つになりたかったんだ。



夏の空を見上げるとそんな事を
いつも思い出す。

さてと、あの頃より
どう楽しく生きてやろうか？

来るもの拒まず、去る者追わず。
歩み寄るもの大切にし、
毒を吐くもの、かわしつつ
人よりバカに真剣で
遊びに大して命がけ

全てにおいてそう言う事。

わかるかなぁ？
わかんね～だろ～なぁ。

夏は暑いから夏なんだよ。

ふふふ～ん。

男は男で、女は女。
それがちぐはぐしてても
まあ、完璧にわかり合えないのは
同じ事。

違う生き物なんだって、
慈しみを持てばそれが愛ってもんだ。

いずれにしても
「本当」が
わかるまで時間はかかるんだろうなぁ。