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その口から水とともに爽やかさを放出させ、中庭は隅々までその視線に被われている。 背には12角形の水盤が支えられている。 しかし、現場へ行ってみると布に被われ工事中だった。 そして、脇の入口には警備員が目を光らせていて、その部屋の中を除くと、ライオンが円形に 並べられている。 厳重な警備で写真撮影は禁止され、水を吐かないライオンの石像を周回するだけで外に出されてしまった。 世界遺産の保存修復のためとは言え、はるばる日本から来て「ライオンの噴水」が見れないのは残念だった。 「フェネラリーフェ」は宮殿に併設して庭園中心の離宮だ。 至る所に水利が巡らされ豊富な水量の噴水が引かれて清清しい水音を立て池に落ちている。 宮殿の執務から離れた王が癒しの場としてこの瑞々しい庭園を歩いたに違いない。 真夏にも関わらず鮮やかな色合いの花々が咲き乱れていた。 豊富な水は遠くシャラ・ネバダ山脈の雪解け水が数10Kmの行程を井戸、トンネル、そして水道橋を経て この庭園に流れ込んでいる。 もちろん、この庭園だけではなくアルハンブラ宮殿や谷を隔てた市街地にも水路は伸びている。 ここにはイスラムの水利技術が生かされている。 キリスト文明、特にカソリックの文明はスペインには北から伝わってきた。 一方、イスラムの文化は数千年の歴史を数えるエジプトやチグリス・ユーフラテス文明を 継承しているのでその技術は遥かに優れているものがある!誰かが言っていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.09.12 14:18:04
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