あいすまん

溝口章さんが亡くなった。
日本現代詩人会報１３０の「名簿訂正」の「逝去」欄に記載。
２月１１日だったらしい。

わたしが１９９８年に詩集「盲目」をお送りした際、「詩と思想」で１ページを割いて評してくださった。著者の思いを上回る、深い読みで論じていただき、発見がいくつもあり、もっと勉強しようと思える、すごい文章だった。

２０００年発行の「沖国大文学」創刊号に掲載されたわたしの詩「ぶくぶく」「冷凍保存」については「ダダ詩に通じる、それでいて囲い込まれた新しさ」を見出してくださった。

わたしが井戸の底でもがいていたとき、手をさしのべてくれた人のひとりであったことは確か。
何も恩を返すこともできないままだった。

ご冥福をお祈りしたい。