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カテゴリ:詩・文芸
第12回こころの文化・芸術フェスティバルが開幕した。
精神科デイケアなどを拠点に、自身の心と向き合う方々が作った文芸や写真、絵画、陶芸、手工芸など多彩な作品が展示されている。 今年から文芸の部の審査員をさせていただいている。 といっても、他部門の審査にも参加し、他部門の審査員の先生方も文芸の部の審査に参加するというかたちの審査会だった。 みなさんもちろん評価の軸にぶれはなかったが、どなたも温かい目で作品に向き合っていた。 文芸の作品は事前にじっくり読ませていただいた。 真剣に自己と向き合っていることが伝わる、迫ってくる作品がほとんどだった。 表現技法に工夫を凝らした独創的な作品や、ユーモアのある作品もあり、読者との対話が意識されていた。 まさに今回のキャッチコピーの「心の叫び」を感じた。 最優秀賞の作品をはじめ、多くの作品は自己の体験や心のありように向き合った作品。 展示するにあたって、文字や紙、周辺の装飾(折り紙を貼り付けるなど)も丁寧に作られていた。 「フツウ」であることの恐ろしさについて書いた詩もあり、激しく心を揺さぶられた。 考えさせられたのは「ど直球」の作品。 自分がとらわれている、もっとも切実な疑問を、そのままぶつけるように書いている詩だ。 詩といっていいのかどうか、迷う部分も大きいが、ほかの審査員の先生方の心にも響いたようで、奨励賞とさせていただいた。 展示は那覇市おもろまちの県立博物館・美術館で27日まで開かれている。 入場無料。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/11/23 11:48:56 PM
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