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イヌヅカケンチク通信 U・ェ・U

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2009.07.02
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カテゴリ:カテゴリ未分類
ここ数年で政府の家づくり政策は、住宅の量から質へ大きく変化しました。

国は永く住み続けられる長寿命で高性能な住宅を広く奨励し、
さまざまな優遇や補助などが受けられるようにしています。

今までは、造っては壊しを繰り返し、それが経済を支えてきた。そんな時代でした。
これからは「良い」住宅を造って、永く使っていく。これが当然の流れになってきました。

それにしても「良い」とは何でしょうか。
どのようなものさしで測るのでしょうか。
デザインでしょうか。構造の強さでしょうか。
もちろんすべてです。
しかし、構造の安定性を追求すれば、窓が小さくなり採光の面では不利になるという相反する部分もあります。

家づくりは、人生で最大のプロジェクトのひとつです。
しかも、ほとんどの場合、誰もが初心者で未経験。
「良い」の基準が違えば評価も違い、お隣さんには「良く」ても
僕たち私たちに良いかどうかはわかりません。
ますます迷ってしまいます。

そこで、動き出したのが「住宅性能表示制度」です。

この制度の目的は、日本住宅木材技術センターによれば
「新築住宅の性能を、住宅の工法・構造・施工者の別によらずに、
共通に定められた方法を用いて客観的に示し、それを第三者が確認することを通じて、
安心して住宅の取得ができることを目的としている」ということです。

「共通に定められた方法を客観的に示す」
いままで個々の工務店により独自の工法や方法論がとられ、
地震台風への強さ、暑い寒いの温熱環境など、個々の工務店やハウスメーカー、建売メーカー
それぞれのノウハウがあり、また不得意な部分もありました。

それを成績表のように、長所短所を見比べて選べるようにしましょうよ。
自分に適した性能の組み合わせを選択できるようにしょう。というのがこの制度です。
評価項目は10項目あり、主に外からは見えない部分を評価するようになっています。

住宅は個人だけの資産ではありません。
社会にとっても重要な資産であり、
性能の客観的な評価は、住宅の資産としての価値を長く担保することにもつながります。

住宅性能表示による長期優良住宅への対応。
来年2月には提供できるように今から動き出しています。

長文になってしまいました。最後まで読んでくださりありがとうございました。

RIMG0003-1.JPG
↑以前に改修させていただいた「蔵」
今の現場から見える。
左官屋さんが塗った漆喰、漆喰で造った家紋は今でも美しい。

「200年住宅」と言われた長期優良住宅。実際には70年から90年を目標としているらしい。
今から90年後、2100年。
日本という国があるかわからないが、こんなふうに資産といえるものを残してきたい。





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Last updated  2009.07.02 20:24:22
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