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それはまさにパパが亡くなった朝のことでした。
医長が「余りにも珍しいケースなので是非解剖させてほしい」と言うので、 死亡解剖することになったパパ。 ママはそのまま病院に残ったんだけど、 私はパパを家に迎えるための準備の為に親戚のおばさま方と帰宅することに。 さて。まずはパパを寝かせるベッドを居間に置く為にお掃除…と思ってると、 頼もしい主婦連中のおばさま方は大活躍! 主婦パワー炸裂で、部屋はもとより庭まですっかり綺麗にしてくれました。 恐るべし主婦パワー!! 私は弔問客が来るだろうから湯のみ茶碗やら大きなお盆やら細々した準備を完了。 するとそこで「ももちゃん、ご飯炊いてる?」と一人のおばさん。 「昨日の夕方炊いたのがジャーにそのまま残ってるけど…」 「じゃそれでいいわ。パパのお茶碗とお箸も用意しててね。ご飯をお供えして、家を出る時にお茶碗を外で割るからね。」 「うん。。。でも、ウチってパパがダイエットしてたから発芽玄米ご飯だよ~。白いご飯炊こうか?」 「いや…いいわよ。いつも食べてたご飯が一番だから」 やがてパパ帰宅。 お坊さんに枕経を読んでもらって 「この宗派では通常ご飯は供えないんだけど、できたら供えてあげて下さい」と言われ、 パパの特大のお茶碗に笑っちゃうぐらいテンコ盛りの発芽玄米ご飯を入れ、お箸と共にお供えしました。 翌日の夜はお通夜です。 朝からバタバタとした一日を過ごし、お通夜の会場へ。 会場の隣の部屋が親族の控え室で、お通夜の時間以外は棺はその部屋で私達と過ごすの。 ふと見ると……棺の前の祭壇には例の笑っちゃうぐらいテンコ盛りの発芽玄米ご飯が… (え?家を出るときにお茶碗を割るんじゃなかったの?) 更に悪いことに、1日お供えされたご飯はパリパリ。 しかも元々が茶色いご飯だから、干からびて黄色くなった古いご飯みたいになってるの。 「うわっ……やっぱ白いご飯を炊けば良かった…」後悔する私。 その後、お通夜が始まるというので、棺は祭壇の前へ、私達は親族の最前列の席へ。 お坊さんが入ってくる前にハタと気づくと… でっかいステージのようになってる祭壇に、 干からびて黄色くなった古いご飯(みたいな)の入った笑っちゃうぐらいテンコ盛りのお茶碗も移動されてます。。。 こんなところにまで…… そこにすぐ後ろに座ってた親戚の叔父さんが 「この、木で出来た祭壇の色にピッタリのご飯の色だね」と耳打ち。。。 嫌味かよぉ!? 恥ずかしい……お焼香に来てくれた人たち…誰も気が付きませんように… 当然、その翌日のお葬式の日にもそのご飯は祭壇高く供えられていました。 「どこまでこのご飯は付きまとうねんっ!もうカンベンしてくれ~~」(^_^;) 当たり前のことだけど、昨日よりも更にパリパリ度はアップしています。 恥ずかしくてお茶碗を取り下げたい衝動に何度も駆られました。 お茶碗の前に 『これは発芽玄米ご飯です!』 という紙を貼り付けたいと心から思いました。 お葬式の最後に棺に釘を打つときに、葬儀社の人が 「このご飯とお箸は棺に入れますね。お茶碗は出棺の時に割りますけど」 おいおい……棺にまで入れるの!? こうして、干からびて黄色くなった古いご飯みたいな笑っちゃうぐらいテンコ盛りの発芽玄米ご飯は、最後の最後までパパと一緒だったのでした。 教訓! お茶碗は小さめに! ご飯は必ず白米を!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最後のご飯がそれだけたっぷりとしたものだったら、パパさんも満足だったことでしょう。祭壇とマッチしてたんだからさらによかったですね!
(March 3, 2003 08:40:03 PM)
わはは~、どんな色なんだろう??
ちょっと想像つかないけど、紙をはりたかったっていう気持ちわかるわ~。 (March 3, 2003 09:13:03 PM)
んにゃ。
これがパパが望んでいたものです。 大喜びだったはず!! いいの、いいの。 もも家はこれで。 これって、きっとこれから受け継がれていくわね。 フフフ (March 3, 2003 11:43:19 PM)
こんばんわ~~!
お久しぶりです~! 日記はずっと読ませて頂いていました。 ひっそりと戻ってきてひっそりと暮らしています。 あまり隠れていると、ももちゃんに叱られそう(笑) 決心してご挨拶です(爆) 玄米ご飯、パパには最高よ! でもパリパリ乾いていくのを気にしているももちゃんの描写がリアルで笑っちゃった~ごめん~♪ (March 3, 2003 11:51:47 PM)
おお~~っ!さっきと壁紙が変ってる!
すっかり春だね~~・・・ 玄米・・・うちのお母さんも今は玄米ご飯です。 でも、そういうシチュエーションって、身内はすっごく気にするかもしれないけど、周りで見ているほうはそうでもないんじゃない? 想像するとやっぱりおもしろいけど・・・(^^ゞ ももちゃんのハラハラ具合が伝わってきたよ♪ うちの電化製品・・・使えるうちはまだ無理かもね。 やっぱ引越しの時に新たに買いたいしね~~ って、いつだよ!!って自分で突っ込みます。(笑) (March 4, 2003 12:12:23 AM)
あ~~、あのご飯、時間たってんねんなぁって思った人はいるかな(^_^)
前に住んでた所でよくお葬式に出てたんやけど(ご近所で続いたから・・・)結構皆さんで、席についたら遺影を見てひそひそ。。お供えの花を見てひそひそ。。やってたなぁ。。(^^ゞ (March 4, 2003 12:35:23 AM)
私の父も玄米ご飯だったけど・・カレーの時はしっかり白ご飯食べてる人だった。で・・やっぱ白ご飯でしたわ。でもこれからの時代はももちゃんのパパの様に「発芽玄米」持って行かれる人は多くなるんじゃないかな・・?でもあちらでダイエットはしたくないよねぇ・・。
(March 4, 2003 01:05:42 AM)
私も両親なくなったけど、後に死んだ母が四十九日たったときでも、あんま実感わかなかったね。
ま、いつも「あのとき、あーしてればよかった。こうしてやれたらよかった」の後悔につきます・・。 後悔先に立たずとはまさにこのことです。 なんか生って順番ですけど、はかないものですね・・・。 (March 4, 2003 01:24:49 AM)
アハハ~~♪
天国でもダイエットしてるのかな~~パパさん。 でも、いつも食べてたご飯がやっぱりいいのよね。 黄色くカピカピ・・・確かにももちゃんはすっごく気になっちゃっただろうけど、でもきっと周りの人はあんまり気にしてないよ~~~~。 (March 4, 2003 09:25:15 AM)
パパもきっと「いつものご飯だ♪」って、
喜んでるだろーからいいじゃん♪ でも、ももちゃんの気持もわからなくもないけどね・・ きっと、だーれも気にしてないさ!!(o^-’)b (March 4, 2003 12:11:47 PM)
なんかリアルに想像して笑ってしまった
パパもさ「オイオイ」なんて笑ってたよ、きっと ワールドカップの、アレね 作ってくれた人が、4年後まであそこに貼り付けるべし!って言ってて、そのままにしてあります (March 4, 2003 03:45:17 PM)
おじさま、棺とご飯コーディネイトしてるの?なんて、すごいジョーク。さすがだわ!ももちゃん一族ね。
あ、たしかにご飯ず~っと備えてるね。 発芽玄米、なれない人は忙しいから干からびてると見るか?そうかも? 葬式とか儀式は地方によっても違うし、驚くよ。 (March 5, 2003 09:10:45 AM) |
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