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カテゴリ:日記
昨日は久々に遠出をしました。電車に乗り継いで2時間近くかかる場所です。その、2番目に乗った電車の中でのこと。
目の前の座席に、若い女性が座っていました。ふと、彼女のバッグを見ると、ファスナーの端っこに1匹の蜘蛛がいました。それほど大きな蜘蛛ではありません。誰かの身体か持ち物にくっついてきて、間違って電車に乗ってしまったのでしょう。ファスナーから座席までの距離は20センチほど。バッグから座席に下りたり、またバッグに上がったりしているのです。窓から日の光が差してきて、何筋かの細い糸が光るのが見えました。なんと、その蜘蛛は巣を作ろうとしているのでした。 若い女性のとなりには、中年の女性が座っていました。蜘蛛がうろうろするのに気が付いて、しきりに自分の服をはたいていました。やがて、蜘蛛は座席の背もたれ部分にとりつき、もぞもぞ歩いて若い女性の上半身へと移動し始めました。 ほどなく若い女性は蜘蛛に気が付き、上半身を大きく動かしました。飛び退いた先にいたのは、座席をうろうろしていたくだんの蜘蛛です。中年女性はバッグからティッシュ取り出し、2~3枚重ねて、あっという間に蜘蛛を取り押さえて、手の中でティッシュをぐしゃっと丸めてしまいました。害虫の撃退に成功した!と言わんばかりの顔です。 実に気の毒な蜘蛛でした。電車に乗りさえしなければ、どこかの茂みにでも巣を作って、平和に一生を送っていただろうに。最初に、ファスナーの上の蜘蛛を見つけたとき、「あら、蜘蛛がこんなところに…」とか何とか言って、はたいて床の上にでも落としてしまえばよかったかとも思いました。でも、そうしたところで、誰かに踏みつけられてしまうでしょう。 今朝、洗濯物を干そうとしたら、物干し竿に蜘蛛の巣ができていて、小さめのジョロウグモがじっとしていました。蜘蛛の巣を邪魔しないように、その場所を避けて洗濯物を干しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年09月04日 12時02分00秒
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