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カテゴリ:スイス
前回は歯医者の話をしたが、今回は婦人科の話。
婦人科に行くのは、歯科同様スイスに来る前に日本で診てもらって以来。 スイスでは、10代の頃から年に一回チェックに行くのが、当たり前のようだ。 30を超えている身、ついでに30を過ぎてから、生理不順になった。 いずれは子供もほしいし。 ちゃんと検診をしてもらおうと思った。 さて、どこのお医者さんに行こう。 スイスはここで大きな壁が立ちはだかる。 同じ街に住む最近ママになった友達は、街の女医さんに断られ、 2件目に電話をした別の女医さんにかかってみたけど、相性が合わず、 今は男の先生にかかっていると言っていた。 隣町に住むベルギー人の友達は、テストで妊娠がわかったので、医者を 探したところ、この街の女医さん3件に電話をしたが、全て断られた。 そのうち一件に、彼女の家族がすでにその先生にかかっていれば、 受け入れられる、と言われたそうだ。彼女のダンナさんもベルギー人。 自分の家族もダンナさんの家族もみんなベルギーにいる。 こんな話を事前に聞いていたし、予約がとれても2~3ヶ月は先になるらしい。 まずはインターネットで医者探し。 ダンナは妹や周りの女友達から、どこの医者にかかっているか、どの医者が いいか聞いてくれた。 義妹が自分の医者にとても満足しているとのこと。 彼女の医者は男、私は男でも女でも、いい先生であればいい、 そして英語が話せればいいと思っていたし、新患が取れない状態でも、 義妹がそこにすでに通っているから、受け入れてもらえるんじゃないかという 期待もあって、そこにダンナに電話をしてもらった。 すんなり受け入れてもらえ、1ヶ月半先に予約が取れた。 これはかなり運がいい方。 さて当日、緊張して婦人科に足を踏み入れた。ダンナ同伴で。 まだ私のドイツ語が未熟なのもあるからなんだけど、予約を入れたとき、 いずれ赤ちゃんがほしいなら、ふたりで来てください。と言われたそうだ。 妊娠・出産は女性だけのものじゃない、そういう考えなんだなと、 かなり好印象を持った。 診察室は広々していて、その中に全てがあって、 部屋の真ん中に、内診用の台があった。 日本のようにカーテンなどない。 ヨーロッパでは、乳房のチェックもするから、全裸で内診台に上がると 聞いていたが、私の先生はそうではなかった。 乳房のチェックは内診台を降りて、ズボンをはいて、別のベッドに横たわり、 上着をまくるだけだった。 男だから、余計配慮するんだよ。なんて先生は言った。 内診エコーもとても丁寧で、これが卵胞だとか、ひとつひとつ説明してくれた。 問診、内診、その後の説明で約1時間。 初診だったからかもしれないけど、とても長く診てもらえ、疑問点も解消し、 とても満足した。 ただ先生、英語があんまり得意じゃなくて、すぐダンナにスイスジャーマンで しゃべり出すのが、残念だったけど。 とりあえず、いい先生が見つかって、ほっとした。 ちなみに、スイスの町医者には、赤ちゃんを産む設備がないそうで、 町医者で妊娠中の経過を診てもらい、産むときは病院というのが、一般的だそう。 ~婦人科にまつわるこぼれ話~ 大学の長期休暇で実家に帰省中、出血があったので、 母親が昔から通っている産婦人科医院に行った。 ちなみに、私はこの医院で産声をあげた。 先生が登場し、私に言った。 「おー、○○さんの娘さんかー。久しぶり!大きくなったなー。」 21年ぶりの再会♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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