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先日、遅ればせながらハンソッキュ、故イウンジュ主演「スカーレットレター」を観た。
殺人事件と、不倫と両方に関わっている刑事にハンソッキュ。 愛人役が、イウンジュ。 最初から最後まで血で染められたかのような印象だった。 かなりの不評をかったというが、私は結構よかった。 イウンジュとハンソッキュの激しいベッドシーンは、 二人のつながり、ラストでのシーンを印象づけるのに効果的だったと思うし、 下手な軽い恋愛物でお茶を濁した映画よりはずっとよかった。 確かに、ふたを開けてじっくり内容をみてみると ショッキングな内容だし、倫理道徳に反したカラクリもある。 でも、人の心の中って、理性を吹っ飛ばしたら 結構悪魔的なことを知らず知らずに考えているもんじゃないだろうか。 というのも、外国で住むようになって、自分でも知らないうちにストレスをためるようになってから 自分の知らなかった一面を嫌というほど発見してきたし、 自分自身で驚愕してきたからなのだ。 新生児期のわが子が、いつまでたっても寝付かないのにイラついたり 狭い部屋で閉じこもるようになって、わけもなく短気になったり…。 普通の精神状態の自分って何だろう、どれが自分だろうって思う瞬間がある。 ましてや男性は、「女性のように出産したとしたら死ぬ」といわれているように、精神的に少し弱い面があるから、 映画中のラストの状況で、ハンソッキュがあの精神状態になるのは当然だなと思う。 倫理道徳とか、えぐいとか、そういうキレイごとは抜きにして 人間は追い込まれると、ああいう風になってしまいがちな存在だと、 他人を責める前に、自分に非がないかと振り返ることの大切さをしらせていると思う。 最近の日本ドラマ「白夜行」に出てくる、父親母親殺しをする小学生という設定に、 「犯罪を美化している」という批判がでていたりするのを聞いて、 すごくガクッときた。 なぜ小学生が、犯罪を犯さなければならなかったのか、 そこのところをもっと考えて、そういうことがおこらないように 世の中のことを考えなければならないのに 一方的に一言でかたづけていたのが、ちょっと残念だった。 私の中にも地獄がある。それを忘れないようにしよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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