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2013.11.25
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カテゴリ:私の話。

ボウの心拍が下がり、右向きにされしばらく様子を見ていると、だんだん正常に戻ってきました。

 

 

バルーンを入れて12時からは、陣痛促進剤の内服を1時間おきに1錠ずつ内服していたのですが

 

続行するか検討しましょうと言われました。

 

 

しばらくして、ボウの心拍も落ち着いてきたので内服を再開。

 

夕方5時までに5錠内服しました。

 

相変わらずの5~10分おきの陣痛の痛み。腰痛と圧迫感。

 

チョチョは私がうなるたびに、腰を押して背中をさすってくれました。

 

時々、そこ押したら余計にイタイ!!という時もありましたが、そばにいてくれるだけでも心強かったです。

 

8時ころ、助産師さんが、チョチョに

「もう内服も終わりましたし、これで痛みが遠のいていくと思います。明日、点滴の誘発剤をしますので、明日が長いです。家でゆっくり体を休めてまた明日、来てあげてください」

 

といいました。

 

私は、「えー!痛みが遠のくの?こんなに一日苦しんだのに?また明日1から始めるの・・・うそでしょ・・・・。」

 

と愕然としたのをおぼえています。

 

 

チョチョは帰り、夜11時になっても痛みが引く気配がない。

 

 

うなり声に助産師さんが時々見に来て、

 

「こんなに薬が効くなんて・・・もう大体、薬を切ってから2時間ほどで効果はなくなるんだけどね・・・つらいね。」

 

と声をかけてくれましたが、長い長い夜は続きます。

 

 

0時ころ、あまりに苦しむ私に、「痛みどめを使いましょうか。筋肉注射なんだけど、陣痛の痛みはなくなりはしないけど、和らぐと思いますよ。」

 

といってくれましたが、痛みどめで痛みをなくすことが果たしていい事なのか、と疑問に感じ断りました。

 

 

でも、一向に痛みが引かない。もう眠気と、疲れがピークに達していて体もエライ。

 

 

深夜2時。

痛みどめをお願いしました。

 

 

 

痛みが和らいだわけではないけれど、だんだん15~20分間隔の痛みに移行し

痛みどめの注射のおかげで、すこしだけ眠りました。

 

 

朝6時。

 

「今日は長くなりそうです。いまのうちにシャワーをあびて、体を温めて点滴に備えましょう。」 

 

 

シャワーを浴び、ほぼ遠のいた痛みに安心した反面、これからまたあの痛みが再開する恐怖が襲ってきました。

 

 

 

2日目。朝9時。

 

 

医師が内診をします。

 

 

「子宮口、1~2cmだねー。まだまだだね。点滴で頑張りましょう。」

 

「え!!昨日、4~5cmまで開いていましたよね?縮まることあるんですか?」

 

「残念ながら、朝にはまた閉じてしまうこともよくあります。」

 

 

ショックで言葉を失いました。

 

あの痛み・・・・なんだったんだ・・・・。

 

せっかく半分くらいまで開いたのにまた1~2cmだなんて・・・。

 

 

ボウ、ママ乗り切れるかな。

 

不安と恐怖に泣けてきました。

 

 

 

9時半、点滴開始。

 

開始から30分後に強い痛みがやってきた。

 

 

陣痛の始まりでした。

 

 

「30分ごとに様子を見ながら10ずつ上げていきます。マックス90までです。」

 

 

促進剤の強さを10から始める。

 

 

お昼頃には、もううなり声と叫び声しか上げれなくなる。

 

チョチョも、一生懸命「がんばれ、がんばれ、」と声をかけ、背中と腰をさすってくれる。

 

 

 

その間にも、出血はダラダラと流れ続け、陣痛の合間にトイレに行くたびにジャージャーと出る。

 

 

こわい・・・・・。

 

どこからの出血なのか怖い・・・。

 

ボウになにかあったらどうしよう・・・。

 

 

何度も何度も助産師さんに訴え続けました。

 

 

腕を曲げたりして、点滴のアラームが鳴りチョチョがナースコールを押しました。

 

そこは覚えていなかったのですが、お腹に当てているNSTの機械から聞こえるボウの心拍がまた下がった気がして、

 

 

無言のまま、チョチョに機械の画面を指さしました。

 

 

「ぼうちゃん・・・・・・・」と私が涙ながらに発したので

チョチョはようやくボウの心拍が下がっていることに気づき、

部屋を飛び出し助産師を呼びに行きました。

 

 

また5~6人の助産師と医師が走ってきて、

 

「下がってる!マスクして!」「仰向けにして!」「旦那さん、外に出ていてください!」

 

とバタバタし始めました。

 

 

「もういやだ・・・・・。早く帝王切開してください。怖い。出血も怖い。赤ちゃんが心配です・・・」

 

 

 

チョチョは、この時のことをあとからこう言っていました。

 

 

 

「母親ってすごいな。俺は点滴のアラームで呼んだのに、モコは痛みと戦いながら、朦朧としながらもボウの心拍が下がったのを耳で感じて教えてくれた。

 

モコが指をさしてくれなかったら点滴のアラームと似ていたから俺は気づかなかった。

あの時、モコがぼうちゃんぼうちゃんって心配そうに指をさしながらずっと言っていたから、直ぐ呼びに行ってスタッフが来てくれたよ。

俺は、モコに今呼んだから大丈夫、大丈夫って言ったんだ。」

 

 

 

 

心拍がまた落ちつき、痛みが強くなりすぎているので50になったところでいったん様子を見ることに。

 

 

その後、痛みの具合を見て40に下げたりまた徐々に60まで上げたり。

 

 

最終的に、60でストップしたのが夕方4時ころでした。

 

 

そのころには1~2分間隔でした。

 

 

 

子宮口は7~8cm。

 

 

徐々に開いてきているから、がんばりましょう。と何度も助産師に励まされる。

 

しかし、痛みの具合と進み具合があまり比例していないため、人工的に破水させてお産を進めます、との医師からの説明を受け、処置が施されました。

 

 

生温かい羊水がタラーっと出てきて、いっそう痛みがつよくなっていきました。 

 

 

 

夕方5時。

 

 

「8~9cmになりました。でも、初産だし、お腹の子大きいので、ここからが長いです。全開になるまでは分娩台に移動できませんし、全開になってからもしばらく苦しいよ。頑張りましょう。」

 

 

そのころには返事も出来なくなりました。

 

 

叫び声だけが部屋に響き渡りました。

 

 

ボウのために弱音は絶対にはかない、苦しいのは私だけじゃないんだから。

 

 

と思っていましたが、一度だけ

 

 

「痛い、もういやだ、もうやめたい、逃げたい」

とチョチョに言ってしまいました。

 

 

「ボウもがんばってるよ、あと少しだから。ちゃんと進んでるから。お母さん、がんばれ。」

 

 

 

歯を食いしばって泣くことしかできませんでした。

 

 

いまだに、もうやめたいといったことを後悔しています。

 

ボウ、弱虫な母親でごめんね。

 

 

 

 

 

 

6時。

 

 

「もう限界だね、10cmになりました、分娩台に行こう!」

 

 

ようやく分娩室に行ける。

 

 

あと少しでボウに会える。

 

 

早くボウに会いたい。

 

 

がんばろう。

 

 

 






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Last updated  2013.11.25 19:20:02
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