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カテゴリ:大連留学(2005.9~)
3日目。少しゆっくり目に10時出発。歩いて九龍の方へ。まず昼と朝を兼ねてご飯。大陸にもあるFRYDAYで肉を食べようということに。11時過ぎに入ったらがらがら。半分準備中みたいな感じ。大連だと11時過ぎにはもう昼時で、12時過ぎたら「出遅れた」と思う。その癖が抜けていない。1時間くらいいて西洋のお客さんがちらほらという程度だった。サラダと飲み物とデザートのランチセットで175元。サービス料が15%入った値段。
昨日目をつけておいた香港芸術館に行く。入場料が100元かと思ったらそれは全年フリーパスで、普通は10元だった。安いな。2人とも自分のペースで作品を見たいので、1時間半後に待ち合わせ。日本語の案内パンフがある。トイレがきれいなことにも感動。 自分は2階から。書を勉強していたことがある同学は4階から。12月始めに特別展があるらしく、その準備の部屋はいくつか見ることができなかった。それでも中身は充実していて、10元なら絶対損した気分にはならない。 ガラスの文物の部屋は色とりどりで、製法によって展示が分けられている。色違いのガラスを重ねて焼いたあとに削って地を出したり、単色だけどきれいに装飾が施されていたり。普通話と英語のパネルで説明が書いてあるのでわかりやすい。黄色いガラス製品は初めて見たかもしれない。見ながら最近の自分には色が足りないなと思った。色を見るだけでも心理的に高揚するのも久しぶりに気がついた。 青銅の文物はさすが中国数千年の歴史で、紀元前2千年とか3千年のものがとてもきれいな状態で展示されている。時系列ではなかったのでちょっと見づらかった。青銅鏡の後ろの紋様が見やすく目の高さに展示されていたので、細かい柄を堪能できる。 書画はかなり場所を割いて展示されていた。文字よりも画の方が多かった。明や清の時代は一番そういう文化が盛んだったときらしく、それだけで部屋がある。こういう場所で気に入った作品と作者を覚えるのが好きなのだけど、みんな「王」さんでわからなくなってしまった。 現代(といってもここ100年くらい)の水墨画もたくさん。作者の紹介パネルと見比べながら鑑賞。自分が「いいなあ」と思った人は、だいたい1930年代に日本に来て学んでいることを発見。どこか日本のセンスを欲している自分がいるのかもしれない。豊子榿(←本当は立心偏)という人は大正時代の漫画を彷彿とさせる軽いタッチで、竹久夢二の影響を受けているらしい。表情豊かで楽しい画だった。 陶磁器や螺鈿細工、玉や金などなど、目の保養になるものがいろいろ。1時間半では足りずに、二人とも「いいものたくさんあるね」と言いながらさらに1時間ぐらいぶらぶらと見ていた。ミュージアムショップで少し買い物。ありきたりではないみやげがいろいろあって、迷う。高いので財布と相談。高いと言っても60元とかだけど、10元出すと抵抗を覚える身にはちょっと。 地下鉄でオクトパスを50元チャージ。機械が早い。あっという間。日本のチャージより早いかも。構内のお店で水を買うとき、オクトパスが使えることを発見。日本でやるより早くお財布ケータイみたいな使い方を体験してしまった。2人とも初めてだったので「おー」とか言っていたら、お店のおばちゃんが楽しそうに笑っていた。大陸だと少し小馬鹿にした感じで笑われたりするけれど、そういう表情ではなくて。 夕方から香港島に渡って夜景を見ることに。地下鉄で中環で降りて、少し歩いて山を登る電車に乗り換え。ここもオクトパスで割り引きがきく。島に渡るとビルばっかりで高級感が漂う。ガラス張りの高層ビルが多くて、キラキラ。上を向いて写真を撮りまくり。 山に登る電車は西洋人も東洋人もたくさん。たぶん60度ぐらいの傾斜。ゆっくり運ばれていく。あんまり斜めすぎて、途中で見えるビル群が斜めに生えているように見えて面白い。 降りたら寒かった。夜景が見えるポイントにみんな流れていく。ちょうど暮れていくときで、少しそこで眺めている。ガスがかかって100%の夜景ではなかったけれど、林立しているビルはやっぱり外国の風景。香港だなあと思う。 早い人はそこで写真撮影をして、あっという間に戻っていく。写真屋さんもたくさん。自分たちも1枚50元という写真を40元に値切って撮ってもらうことに。一眼レフで撮って、その場でパソコンで選んでプリントアウト。便利になったもんだ。そこで初めて同学と2人で一緒の画面に写る。それまでは撮り合いをしてたからな。普通話で話せたから値切れた部分もちょっとありそう。お兄さんは日本語の「レンズを見てください」という言葉を覚えて練習していた。 山頂にある大きなビルにはレストランもみやげ屋さんもたくさん入っている。日本人のおばちゃんたちが買い物をしている。大陸を知らなくて日本から直接ここに来ていたら、買ってしまいそうなものがたくさんある。品質は普通に良いし、値段も日本で買うよりは安い。民芸風なもの、装飾品、布製品などなど、欲しくなるものが多い。 その中のマックでご飯。ここもオクトパスが使える。自分は小銭をなくしたかったので現金で。店員のお兄さんは普通話をがんばって話している感じ。外国人と外国人が無理して普通話を話している状態。 FRIDAYのポテトよりマックのポテトの方が自分に合ってる。中国にある温かいオレンジジュースはなさそうだった。セットで20元くらい。 電車に乗って下に戻り、また地下鉄に乗り換えて九龍方面へ戻る。そのままホテルより向こうの駅で降りて、夜店を見ることに。女人街は女性ファッションものがたくさん。その脇の通りはそれぞれ電子機器の通りと、スポーツ用品の通りらしい。同学は中国で使う携帯を見る。九龍よりは安い。ちょっと怪しいお店もあるけれど。ボーダフォンの電話が中国語変換できるようになって売られている。機種によって値段が違うけれど、安いのは2000元前後、高いのは3000元以上。1250元がだいたい2万円くらいの計算。それでも大陸で売っているのよりはかなり安いらしい。中国メーカーの携帯は見かけない。ノキアか日本メーカーか韓国メーカー。同学は「使えるのだけ置いてあるから見やすい!」と感激していた。 自分はカメラを見たけれど、デジカメの最新機種が多い。銀塩カメラはほとんどなかった。あっても一眼レフの高級機種。トイカメラとかはない。ちょっと残念。女人街は屋台が何百メートルも並んでいる。偽物のヴィトン柄とかグッチ柄のバッグがたくさん。偽物だけれど、それなりにしっかり作ってあって、わかって使う分には支障がなさそうなほど。ベルト屋さんを見つけて、128元をまけてもらうように交渉。100元、と言われたけれど「90元ならすぐ買う」と言って90にしてもらう。普通話で値切れるのでラク。値切るやり取りが楽しい。 たまに日本人のおじさんやおばちゃんが数人で行動しているのを見た。観光場所として有名なんだろうなあ。初めての外国でもここなら何とかなりそう。買い物を楽しむのにはちょうどいい。物が「買って買って」と呼んでいるような気がする。欲しくなるものがいっぱいある。大陸にはない感覚。大陸だとお金を持って買う気満々で出かけても欲しいものがなくて帰ってくることが多い。 そのまま歩いてホテルに戻って今日はおしまい。夜になっても暖かいし、店がたくさん開いているので飽きない。美容院も11時くらいまで平気で開いている。にぎやかな場所なら危なくない感じ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月03日 16時19分54秒
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