カテゴリ:時事
冬季五輪を全く観ないうちに2月がすぎてしまったが。
とあるもと首相の発言をネットニュースのみだしでみてひっかかっていた。 報道されたのは「A選手は大事なところですぐ転ぶ」みたいな、どうしようもないモノだ。 ふーん。ひでえこというなあ。 ブームが去った最近になって原文を読んでびっくりした。全然違う。 選手への批判ではなく団体戦の傷が癒えないまま出ざるを得ない体制への批判だ。集中させられない環境への疑問を提起し、同情しているのだが、なぜそこだけ切りとるのか。 いつかの別の元首相の「ナチにみならえ」発言と同じ構造である。こちらもまた歴史的な問題を提起した深い発言にも関わらず、外国の人権団体までひっぱってきて「騒動」をつくった。 真意は別にあるのにあえて扇情的な部分だけを編集し大声で騒ぐ。教室で先生の揚げ足をとる小学生かい。 中島みゆきさんが昔エッセイで作詞家の性として言葉を省略しすぎるのでときどき困る、というエッセイを書いていた。 ライブの直前に食事をどうされますか、とお手伝いの方に聞かれると「(いまはうちあわせで忙しいから、もうすこし食べられるようになってから)あとで(食べるから置いておいて)」と言ってしまうので結局伝わらずスタッフのラーメンの残りを啜ることになる、というような内容だ。 自分も電話で仕事をするときにやりがちなことである。相手の時間をとってしまう怖さからついつい省略しすぎるのだ。 多忙な日々の中、ついネットニュースで簡単に見出しを拾って世間を知る癖はやめようと反省した。 という感想ですら、見出しになると「もんたま、元首相発言に懐疑」になってしまうのだろうなあ。やれやれ。(♂) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年03月08日 07時32分36秒
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