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テーマ:音楽会を聴いて(13)
カテゴリ:批評
感性が錆びている気がして、チラシが気になったコンサートを観に行くことにする。
芝居もそうだが、チラシのセンスって重要だ。方向性、好き嫌い、企画、あらゆる情報がつまっている。いくらネットの時代といってもカッコいいチラシなら私のように釣られる客がいる。 でも音楽系チラシは一般的にアクセスへの情報が足りない(断言)。「この小屋どこ?調べるの面倒くせー」とかいう客層はいらないのだろうかいらないんですねそうですか。 ・・・とチラシ論を書くだけで終わってしまいそうなのでこれくらいで。 合唱祭などのイベントでは聴いたことはあっても単独女声合唱グループのコンサートは初体験。 演奏はすばらしかった。 違う色が連なり編みあげられていく曲、ミュージカル仕立ての曲。違う音色でありながら統一感、選曲の意図を感じる。さながらレストランのコースのよう。視覚的にも楽しめた。 ほどよく指揮者トークが入るのもまた楽しい。 これを観たい→なんかカッコいい→この小屋でこの料金ならこのレベルかな→このレベルを超えていた→満足、というのが大人の思考だ。モノを作ってみせる場から離れてしばらくたつが、客の思考行動に無自覚すぎるクリエイターが多すぎるのだと思う(かつての自分含めて)。 自分の高校時代の音楽教師は男声合唱至上主義で、女声は音が拡散するからつまらない、みたいなことをいっていた(その癖ママさんコーラスの指導はしてた。なんなんすかそれ←松木風)。 いやいやそれがいいんじゃないの?といまなら思う。 人数が絞られているせいか、拡散どころかひとりひとりに声の色があるのがよくわかった。ハーモニーを強調しがちだけど、レベルがあがるほどむしろ己の声を大切にしないといけないジャンルなんだろう。 サッカーチームのつくりかたに似ている。もしかしたら我の強い者同士のほうがいい音が出るのではないか。 ところで演奏とは別に気になったことは3つ。 まず批評の言葉だ。こうやってだらだらと書いたがいったい世間のひとはこのジャンルのアンケートに何を書いているのだろう。芝居なら観た結果がすべてだがあの曲のあれはよくない、とかって書きづらいと思うのだ。どうしたらいいの?というかどうしてるの?わざわざ批判したいわけではないが素朴な疑問。 もうひとつは演奏中みんなどこを観ているの?女性の顔をじろじろ見ていいのか?と中学生みたいな気持ち(当方おっさん)。 あと、合唱の場合どんなに素晴らしい演奏で退屈してなくてもも眠くなるのって私だけ(寝てないけど)?脳の変なところを刺激されているような。 教えてクレメンス。(♂) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年07月10日 12時02分28秒
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