Z60tの液晶はT61に流用できるか?
手元にZ60t(2512-3DJ)のジャンク品がある。いつ手に入れたのかあまり記憶にないが、おそらくT61の部品取りジャンクのおまけについてきたのではないかと思う。CPUやCPUファンが取り外されているので、動作確認することができないが、液晶だったらT61に流用できるのではないかと考えた。※Lenovo初のThinkPad Z60t(2512-3DJ)動作するのかわからないジャンク。 Z60tはThinkPadのLenovo売却後初となるThinkPadで、初めてワイド液晶が採用されたThinkPadでもある。http://www.inversenet.co.jp/pclist/product/Lenovo-note/2512%252D3DJ.html■「レノボのThinkPad」はどこが変わった?──レノボ「ThinkPad Z60t」http://www.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0510/18/news002.html■ワイド液晶やシルバー天板を採用した新生ThinkPad第1弾「ThinkPad Z60t」http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1101/hotrev277.htm■ソフトウェアとデバイスドライバーのダウンロード・ファイル一覧 - ThinkPad Z60m, Z60thttp://support.lenovo.com/ja_JP/research/hints-or-tips/detail.page?DocID=HT037636 早速、Z60tの液晶ユニットを取り出す。結果、液晶ユニットの取り出しはけっこう簡単。Z60tの液晶ユニットには、LG.PHILIPS製「LP140WX1」が使われていた。逆に言えば、上半身のつくりがかなり簡単ということになる。※けっこう簡単に分解できるZ60tの上半身。逆に言えばつくりが「柔」ってこと? 比較してみるとLCDコネクタの形状もT60やT61と同じで、そのままでも使えそうな雰囲気だ。試しに、LCDケーブルをそのままにT60シスボに取り付けて起動させてみると、何の問題もなくPOST画面が出現した。つまりピンアサインはまったく同じと見ていいことになる。※上がZ60tのLCDコネクタ。下側はT61のもの。コネクタ形状はまったく同じに見える。※T60に取り付けてみたZ60tのワイド液晶。しっかりPOST画面が表示されている。 さらに、このZ60tから取り外した、液晶ユニットにT61のヒンジやLCDケーブルを取り付けて、Windowsの動作を確認してみても、何の問題もないことが判明。この液晶ユニットをT61の上半身におさめることにした。※Z60tの液晶にT61のLCDケーブルとインバータを取り付けてみた。※T61に取り付けての動作確認。Windowsが問題なく表示されている。 しかし、液晶フレームカバーを取り付けようとして、問題発生。 なんと、Z60t液晶ユニットのフレームがフレームカバーに隠れないのだ。再度分解してT60の液晶ユニットと合わせてみると、明らかにZ60tの液晶ユニットの縦幅が短いことが判明。Z60tの液晶ユニットは14.0inchWXGA液晶だったのだ。※T61のフレームカバーを取り付けてみたら…。なんと!液晶がちょっと小さい!※T61の液晶(右)との比較。カバー一つ分、Z60tの液晶が小さいことが分かる。 ということで、Z60tの液晶をT61に流用は可能だが、物理的なサイズが合わないので、緊急的な対応ではしかたないが、流用に向かないということだ。