Monkung Factory for ThinkPad

　ジャンクなT61(7658-A3I)を手に入れた。ジャンクな理由はパスワードが設定されていること（おそらくスーパーバイザーパスワード「SVP」）そして、キートップがいくつか抜けていることと、外装に破損が何ヶ所かあることだ。CPUはCore2Duo/T7500、メモリは512MB実装されていた。CDドライブなどは欠品。これで９９０円（送料別）って安いのか高いのか…。


※手に入れたT61は、SVPが設定されている代物。破損やキー抜けも…。

　こんなジャンクだけど手に入れた理由は「復活させるため」。特段、使う当てがあるわけではないけど、復活させることができるとなぜか楽しいのだ。

http://www.inversenet.co.jp/pclist/product/Lenovo/7658A3I.html

　とりあえず、SVP回避のためにEEPROMの貼り換えを実行することにした。EEPROMの取り外しは例によって、半田をたくさん盛る方法をとる。

　EEPROMの左右のピンにたっぷりと半田を盛ったら、半田ごてで温めながらピンセットを挿し入れて、EEPROMを浮かして取り外した。あとは吸い取り線を使って余分な半田を取り除き 、フラックスを塗って「整地」。そこに別のEEPROM（これは以前、不動品のT61から取り外したものです）を貼り付け、作業は完了した。


※まずはEEPROMの両側に多量に半田を盛って、半田を溶かしてピンセットを挿し込み…。


※左右交互に温めながらピンを浮かせて…、EEPROMの取り外し完了。


※余分な半田は吸い取り線で取り除き、フラックスを塗って「整地」。


※SVPが設定されていないEEPROMを貼り付けて完了。


　これでパスワードが解除されるはずだったが、仮組みして起動させるとなぜかまたパスワード入力画面が…。なぜだ…？
　新たに取り付けたEEPROMはSVPが設定されていないはずなのに…。


※EEPROM貼り換えでSVPを回避したはずなのに、またパスワード？

　何度起動しなおしても同じなので、しばし考えて、POP（パワーオンパスワード）が解除されていないってこともあるかもと考え、C-MOSバックアップ電池を取り外して起動させてみることにした。
　結果は、ピンポーン。BIOSに入ることができた。今回初めて分かったことだが、POPってEEPROMじゃないところに書き込まれているんだろうか？

　ところでこのT61、しばらく動かしていると、液晶が乱れ始めることが判明。徐々に始まり、最後にはBIOSの文字が判読できないほど乱れてしまうのだ。ジャンクだから文句は言えないが、「一難さってまた一難」 、予想外な展開となった。


※電源を入れてしばらくすると液晶が乱れ始めた。これは意外な展開だ…。

　なんとか、この液晶の乱れを解決せねば…。


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