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土曜日の書斎 別室

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March 30, 2007
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  1969年3月30日早朝。
  フランス首都パリ市内。
19690330.jpg
  ’65年2月北爆開始。 同3月地上軍投入。

  ベトナムに対する米国の軍事介入は、 本格化・・・。
  遂に 南ベトナム民族解放戦線 との全面対決へとエスカレートしていったのです。

  大国の威信を賭して、 驚異的な物量を投じての軍事行動が、 ベトナム全土に渡って展開されますが、 ベトナム人民の 抵抗精神 を挫く事は出来ませんでした。
  戦局は全く展望を失い、 戦線は泥沼の様相を呈していました。

  メディアを媒介として、 戦争の悲惨な実態が伝えられると、 全世界で、 激しい 反戦の声 が湧起ります。
  純粋に 平和 を希求する 良心的な人々 が数多く参加し、 学生運動 ・ 社会運動 ・ 公民権運動とも結び付いて、 かつてない規模へと発展していきました。
  然し、 平和への道 は遠く険しいものに思われました。

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  是の日・・・。
  ベトナム即時停戦とビアフラ飢餓救済を訴えて、 一人のフランス人女性が焼身自殺を遂げます。
  女性の名は フランシーヌ ・ ルコント 。 30歳。
  事件は、 日本でも衝撃をもって受止められました。

  ・・・同事件をモチーフとして創られたのが、 フォーク歌手 新谷のり子 のデビュー曲である 『フランシーヌの場合』 です。
  当時、 大きな反響を巻起こしました。
  政治色を表面に出す事なく、 若くして散った女性への 鎮魂歌 として、 静かに切々と歌い切っています。

  フランシーヌの名は、 真摯な苦悩 を伴う、 良心的な反戦平和運動の使徒として・・・。
  殉教者 のイメージで、 記憶される事となりました。
  同時代を回顧する時、 『二十歳の原点』 の著者 ・ 高野悦子 とともに、 象徴的な意味合いを帯びて想起される名前でもあります。





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Last updated  April 5, 2007 07:40:06 AM
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