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カテゴリ:ミュージカル Musical
8/16マチネ、シアタークリエでミュージカル『貴婦人の訪問』を見て参りました。
いろいろ思う所がありすぎて素直に「面白かった~♪」と言えないのが辛いのですが、それでも、トータルでは観ごたえ&聴きごたえのある作品でした。観劇できてよかったです。 何よりもまず良かったのが、音楽。 おそらく大劇場でも十分な迫力で聴かせられるであろう音楽をクリエでやっているのですから、これは堪りません。 全体としては、キャッチーでスリリングな曲が多い印象。 歌ウマ役者さんが多いおかげもあって、気持ちをがっつり掴まれました。 そして今回、なんといっても良かったのは、大金持ちの未亡人クレアを演じた涼風真世さん。 有り余る財力を武器に、破綻しかかった故郷への融資の条件として「アルフレッドの死」をつきつけるクレア。 アルフレッドはかつての恋人。 でもまだ10代だったクレアを裏切り、捨て、裁判の場で淫売との烙印を押した男でもある。 アルフレッドの裏切りのためにクレアは町を追われ、娼婦として生きるという、どん底の人生を歩むことに。 やがてクレアは金で一人の大富豪に買われ、その妻となり、彼の死後、巨万の富を相続する未亡人となる。 そこからクレアの復讐が始める・・・。 未亡人クレアは、美貌ではあるけれど、陰鬱で威圧感があって、何を考えているのか分からない不気味な女性。 涼風さん、見事にハマってました。 女の情念というか執念というか、自分の手は汚さずに金に眼がくらむ人の性(さが)をうまく利用してジワリジワリと相手を追いつめ息の根を止めていく、そんな執念深い怖さが滲んでいて、素敵でした。(←誉めてます!) 歌もド迫力!涼風クレアめっちゃかっこいい~!!! それでいて、今も心のどこかで10代のころのままアルフレッドを愛し続けている切なさも垣間見せる涼風クレア。 強さと弱さをいったりきたりするクレアの目の色、表情、歌声がとても印象的でした。 他の出演者の方々も、皆さん良かったです。 そもそも出演者が豪華なんですよね、この作品。 だって、マティアス市長@今井清隆さん、クラウス校長@石川禅さん、ゲルハルト署長@今拓哉さん、ヨハネス牧師@中山昇さんですよ。美声&歌ウマ役者さん揃い踏み。なんとも贅沢。耳福耳福。ありがたや。 クレアとは対照的なキャラクターで(特に1幕)しっとり聴かせる春野マチルデも良かったです。 アンサンブルの方々も大活躍。 さけもとあきらさん、竹内耕さんや俵和也さん、港幸樹さん、河合篤子さんなど、東宝ミュージカル常連さんがご出演なので安心して観て&聴いていられます。 今回はチケット争奪戦が激しくて観たくても観劇できない人が多数いらっしゃると思うので、ぜひ再演を望みます。 アマゾン ★Der Besuch der Alten Dame-Gesamtaufnahme Live★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年08月18日 01時04分30秒
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