関西にいたころは忙しく室内楽を楽しんでいた。当初木更津に全く合奏相手のアテはなく、一度東京から旧知のヴァイオリン弾きに来てもらっただけだった。その後APAの例会で知り合ったヴァイオリン弾きとヴィオラ弾きが千葉県内に住んでいるということで我が家に来てもらった。月に一度のペースでシューマンのピアノ四重奏を弾いている。
その後、あるきっかけがあってプロのヴァイオリニストと知り合いになり、我が家に来てもらった。彼女の家から我が家まで車で15分ということでご近所なのだ。最初の曲としてベートーヴェンのピアノトリオ第3番ハ短調Op.1-3を提案して演奏した。
これまでこの曲は多くのヴァイオリン弾きと(カミさん以外のピアノ弾きとも演奏している)演奏してきたのだが、プロは全く違う。2楽章の変奏曲の途中にヴァイオリンが重音で旋律を弾くところなど、アマチュアではなかなか旋律に聞こえないのだが、彼女は二人のヴァイオリン弾きが演奏しているように美しく弾く。音程も平均律ではなくその旋律、和声の要求通りぴったりだ。この曲を弾くのは初めてだそうで何度かカウントミスで落ちたが、そんなことは練習すれば解決するに決まっている。
我々も自然に全力で歌い、音楽に没入していく。やはりプロは凄い。どうやら毎月来てくれそうでありがたい。
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Last updated
2024.06.03 18:57:52
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