|
カテゴリ:日々の話
「友達いないです」
これは、眼鏡店で私を担当してくれた店員の男の子の台詞。 彼の眼鏡に対する知識や、接客態度は素晴らしく、それゆえに 本社の信用も厚いみたいで、新店舗が出来るたびに、その地へと 配属されるそう。県内ではなく大阪や東京、その他地方と幅広い。 そんな話を眼鏡を選びつつ聞いた時、 「それじゃ友達出来ても、なかなか遊べないね」と私が言ったら、 上記の台詞が返ってきた。サラっと。 私にはかなり衝撃的な台詞だった。 友達がいないと暗い、友達が多ければ多いほど偉い、みたいな風潮 に すっかりはまり、友達がいない私は友達がいる振りをしていたから だ。 何でも話せる頼れる大好きな友達は一人いる。でも一人だけ。 そんな友達が一人でもいれば幸せなのに、一人しか友達がいない自 分が 恥ずかしく情けなくて仕方なかった。 友達がいない=暗い・性格悪いというイメージは、その彼のおかげ で 吹き飛ばされた。全然格好悪くない。 返って、振りをする自分がすごく格好悪い事に気付いた。 色々な店舗を回り勉強し、いつかは独立したいと言った彼。 きっと今頃、次の新しい地で頑張っているんだろう。 眼鏡が苦手でずっとコンタクト派だった私に眼鏡を選ぶ楽しさと、 自分を偽る必要がないことを気付かせてくれた彼。 心からありがとうと言いたい。 遠くの店へ行ってしまったが、きっとそこでも気付かないうちに、 誰かを幸せにしているんだろうな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.12.20 09:39:13
[日々の話] カテゴリの最新記事
|