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September 13, 2006
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お昼の12時過ぎのバスに乗って、阿蘇山へ向かいます。バスに乗って阿蘇山の麓まで行って、そこからロープウェイに乗り換えて山頂まで行きます(自転車だと頂上までいけるそうです)。
運良くバスの一番前の席を取る事ができました。バスのフロントガラス越しに、目の前に広がる阿蘇の山々や放牧されている牛を見ながら、バスの旅を楽しんでいました。

僕がバスを降りたのは、途中の『草千里ヶ浜』って言うバス停です。実は、阿蘇山登頂は諦めました涙ぽろり。この事はバスに乗る前から決めていたんです…。

バスに乗る前の話ですが、阿蘇駅の隣にある観光協会に行きました。そこで、火山ガス情報を調べてもらったんです。不運にも、火山活動の活性化に伴うガス規制が発令していて、阿蘇山山頂へ向かうロープウェイが運休していました。

運がよければ、バスに乗っている間にガス規制が解除されることになります。阿蘇山に登るために終点まで行くべきか、それとも途中の草千里ヶ浜で下車すべきか…。僕が迷いに迷って出した答えは、阿蘇山登頂を諦めるということです。

『草千里ヶ浜』でも十分に見て楽しめます。これからお見せする写真をご覧になれば、この雄大な景色とのどかな風景がよくお分かりになるでしょう。
1.jpg

草千里ケ浜は直径約1kmもある浅い皿形の大草原で、かつてここも阿蘇山と同じく火口だった場所です。その中央には大きな池があり、放牧馬たちが水を飲んでいます。
3.jpg

これらの牛ですが、野生ではありませんよ、酪農家の人たちの所有なんです。そのため、牛の背中にどこの酪農家の牛であるか分かるように名前や番号が書かれています。
ここには黒毛和牛がたくさんいますが、阿蘇といえば下の写真の赤牛が有名です。赤牛は夏の猛暑や病気に強く、性格がおとなしくて飼いやすく、また、足腰が丈夫なのでかつては食肉用としてではなく農耕用として飼育されていました。気になるお味ですが、幻の牛肉とも呼ばれていて、黒毛牛より身があっさりしていて、しつこさがなく、赤身がすごく美味しいらしいです。
5.jpg

焼肉の定番、黒毛和牛ですぺろり
2.jpg

しばらく牛と一緒にのんびり散歩していると…
「あ”~。」
という、めっちゃ大きな声が後ろから聞こえましました! 何だろうって、周りにいた観光客の皆さんが一斉に振り返しました。すると、そこにはカップルがいました。さっきの声はどのようやら男性の声…その後、とんでもない一言が、彼の口から出ました…
「牛のうんこ踏んでしまった~。」
と、めっちゃ大きな声で…。そんなに大きな声を出したら、まわりの人に気づかれるだろって、心の中で笑っていました。確かに足元には牛の糞がたくさん落ちています。ただし、乾燥した糞は踏んでも靴裏にくっ付かずに大丈夫ですが、生の糞(出来立てのホヤホヤ)を踏んでしまうと、とんでもないことになってしまいます。
すると、その人が靴を脱ぎだしました。ん?と思った瞬間…

||||||||||||(゜O゜;)||||||||||||靴裏に付いたうんこの臭いをかいでいる!!
ぽんすけ、絶句。
さすがに「臭い~」とは言わなかったから、多分牛の糞はそれほど臭くないのであろうと予測されます。

小高い丘の上に登り、阿蘇の雄大な自然を眺めます。
6.jpg

そして、丘の上からは、当初登頂する予定だった阿蘇山中岳が見晴らせます。
4.jpg

よーく見るとロープウェイが見えて、まだ運転されていないことが確認できました。火山ガス規制解除を待つ車の行列も見渡せます。ぽんすけ、『草千里ヶ浜』でバスを降りて正解だったと、気づきました。

約1時間半、牛、馬、そして人間と一緒に雄大な景色の広がる草千里ヶ浜で、のんびりとしたひと時を過ごしました。帰りのバスの車窓から『米塚』という素晴らしい山を見ることができました。
米塚.jpg

この米塚、かつては火山だったんです。バスの運転手さんによると、約80 m程度の高さしかないので、20分程度で頂上に到着できるそうです。頂上には直径約100 m、深さ20 m程度の火口跡が「くぼみ」として残っています。

バスは無事に阿蘇駅に到着しました。さぁ、これから大阪に帰るため、徐々に北へ向かいます。

つづく。






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Last updated  September 14, 2006 01:50:48 AM
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