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2007年07月05日
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カテゴリ:読んでみた本


 10代、20代の頃、『20代これだけやっておけ』といったタイトルに惹かれて、何冊かの本を読んだ記憶があります。40代になると、年配者の人生指南書は全く読む気がしません。気持ちが沈んだときに読む本、迷ったときに読む本が、自分のなかで整理され蓄積されているからでしょうか。

 屈折した40代があえて読む必要のない本かもしれません。

 この本のユニークな点は、40代の著者が40代の読者にエールを送っている点です。上から、モノを言うのではなく、自分はこういうふうに考えているのだがどうだろうと語りかけています。さながら、異業種の、気の合う友人と、一杯呑みながら談笑しているような感覚が得られます。

 著者の近著にわが子を有名中学に入れる法があります。父親にとっては、何となく億劫な中学受験を、明るく前向きに、かつユーモア溢れる文体で綴ったドキュメンタリーです。中学入試に興味のあるパパは必読です。

 この本は、ユーモアこそ抑えられているものの、筆者の明るく、前向きな姿勢が随所に見られて、気持ちよく読めます。41歳の私には共感できる点がたくさんあります。

 気持ちは30代のときと全く変わっていないけれども、実はたくさんのことが変わっています。体力や気力の衰え、会社内での役割や立場。できないことが増えたことによるマイナスを認めなくてはいけません。自分は何でもできるとこだわると、ただのウザい中年親父ですね。

 できないことはできないと認めたうえで、逆に年齢を経ることによって、できることが増えたのも確かです。そこに磨きをかけるわけです。時間の使い方、身に着けるもの、姿勢、態度など、そうだよね。と頷けること請け合いです。

 思うと会社の同期と、本音を明かして語るには微妙な年代です。『昨日の友は、今日の敵』ではないけれど、それぞれ抱えている問題は重くて厄介なものです。直ちに共感できるものはそうは多くはないですよね。

 ちょっと足を止めて考えるに、程よいさじ加減の一冊です。


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最終更新日  2007年07月06日 01時04分06秒
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