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えひもせす

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2009年06月21日
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カテゴリ:観てみた映画
これから観に行く方は読まないでくださいね。

 実は1週間前に観に行って、
ブログを書いたのだけれども、
あまりに乱雑な文で掲載を控えましたわからん
今日、若干校正したものを公開します。



『ターミネーター』シリーズは、今後どういう方向に進むのだろう。

『ターミネーター4』は今後の新展開に向けて、
辻褄を合せるための「つなぎ的作品」なのだろうか。

 このシリーズの魅力とは…


1.タイムパラドックス
  …未来からの刺客が現代に現れることによって生じる矛盾

2.ターミネーターのタフネス
  …いくら攻撃しても追ってくる恐怖

3.親子愛
  …困難な状況に置かれても家族を守るために戦う


 これらの要素が『4』にはまるでない。
未来の世界を舞台に据えたために、
1.のタイムパラドックスをどう処理するのかという、
謎解き要素は失われたし、『審判の日=人類最後の日』を
回避できたのか否かという、究極の謎を既定事実としているから、
旧作の魅力であった緊張感がまるで感じられない。

 その結果として、
単なる近未来サバイバル映画となった感が否めない。
その手の映画なり小説は巷に溢れているから、
(最近では「宇宙戦争」とか「アイアム・レジェンド」とか)
よほどすごい映像なり仕掛けがないと、
鑑賞に堪えられないだろうに。その視点にたって振り返ると、
機械の造形にせよ、敵中枢部の舞台設定にせよ、
はなはだ中途半端であった。

 水中に生息する機械は、あの『マトリックス』3部作に登場した
『センチネル』を思い起こさせるけれども、
集団で襲ってくるおぞましさは及ばない。大型ロボットを観たければ
『トランスフォーマー』を観ればよい。

 さらに、今回、作品の『ウリ』にしようと思われる、
旧型(T-600)が頻繁に登場するが、
一回りサイズが大きい。ただそれだけ。

 前作であれほど手こずったT-800も、メインキャラクターによって
あっけなく破壊される。目的を達成するためには、
爆発しようが、撃たれようがひたすら追いかけてくる怖さは、
4作目にして失われてしまった。

 
 最後に親子愛。
主人公「ジョン・コナー」の
母への想い、妻への想い、父への想い。
どれもあっさりしていたなぁ。やるべきことは、
未来の父「カイル・リース」を守ることであるに関わらず、
奴隷を解放するとか、機械を破壊するとか、
ごく一般的なヒューマニズムが先行してしまって、
彼が死んだら、自分も消失するという、
パラドックスを打ち破るために、
苦悩したり、エゴイズムを押し通したりする、
人間らしい葛藤を表現してほしかった。

 好きなシリーズであっただけに…つい辛口になる。
シリーズ生みの親「ジェームズ・キャメロン」監督が言ったように、
2作目で完結するべきであったかもしれない。主人公役の
「クリスチャン・ベイル」はオファーがあったとき、
出演を拒否したらしい。

…正しい。
大幅に脚本を修正するとの条件で、
しぶしぶ出演したらしい。
もうこの時点で作品としての完成度に?が
ついたことでしょう。

 一番盛り上がったのは、
『彼』が登場したシーンです。
彼とは…

 財政難に悩むカリフォルニア州知事ですね。
若い時の姿がCG処理されて登場しました。
お約束です。でも次回以降は出番はないでしょう。
もうかつての『ターミネーター』ではないのです。

 今後は従来の世界観を踏襲しつつも、
違う方向に進化していくのでしょう。
今回の作品は、その過渡期にあたる作品。
そう思えば、1500円返せと言う言葉を
何とか飲みこめる。

 オールドファンとしては、
さびしい限りですが。





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最終更新日  2009年06月21日 22時37分33秒
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