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新聞販売店員逮捕…小1女児誘拐殺害事件

 奈良市の小学1年、有山楓ちゃん(7つ)が誘拐され殺害された事件で、奈良西署捜査本部は30日、誘拐容疑で奈良県三郷町の毎日新聞販売店員、小林薫容疑者(36)=写真右=を逮捕した。「わいせつ目的だった」と容疑を認め、殺害も認めている。小林容疑者には幼女を襲い逮捕された過去があり、事件後には近所のスナックで楓ちゃんとみられる“遺体写真”を見せびらかしていたという。
〔 写真左:小林容疑者の勤務先から自宅、そして遺体遺棄現場はわずか10キロ圏内だった 〕


 11月17日の発生から44日目。日本中を震撼させた事件の容疑者が、ついに逮捕された。捜査本部は小林容疑者の自宅マンションを家宅捜索、楓ちゃんの携帯電話やランドセル、ジャンパーなどを見つけた。同容疑者は、わいせつ目的での誘拐容疑を認め、同夜までに殺害についても認めた。

 捜査本部は今後、殺人、死体遺棄容疑での逮捕とともに、動機や楓ちゃんとの接点、“遺体写真”を楓ちゃんの母親にメール送信するなどした経緯の解明を目指す。

 小林容疑者の自宅や勤務先(同県河合町)はメールが発信されるなどしたエリア内にあり、捜査本部は連れ去りに使われた車の捜査やエリア内の聞き込みなどで、小林容疑者を割り出した。

 調べでは、小林容疑者は11月17日午後1時50分ごろ、奈良市学園中5丁目付近の路上で下校途中の有山楓ちゃんに声を掛け、車で連れ去った疑い。小林容疑者は車を持っておらず、犯行には他人名義の濃い緑色の「カローラII」を使った。

 毎日新聞、朝日新聞両大阪本社によると、小林容疑者は平成12年3-7月には楓ちゃん宅に近い朝日新聞の販売店で働いていた。連れ去り現場や女児宅周辺にも土地勘があったとみられる。遺体は翌18日午前零時すぎ、同県平群町の農道脇で見つかった。

 事件当日、楓ちゃんの携帯から母親(28)の携帯にメール送付された遺体とみられる写真の背景には、マンションの洋室に敷かれたとみられるカーペットなどが写っていた。また、「娘はもらった」との“犯行声明”も送信されていた。

 さらに今月14日、今度は母親らに「次は妹を狙う」とのメールも送信された。捜査本部はメール発信エリア内に殺害現場があるとみて、不審者の洗い出しを進めていた。小林容疑者は、常連だったスナックで自分の携帯電話に保存していた楓ちゃんの写真を見せ、これが割り出しのきっかけになった。

★楓ちゃん両親コメント

楓ちゃん誘拐殺人事件で、両親が30日、容疑者逮捕を受け寄せたコメント。(原文のまま)



 本日、警察の懸命な捜査及び多くの皆様のご協力により、犯人逮捕の連絡を受けました。娘の霊前に「犯人が捕まったよ。安心してゆっくりしてね」と報告しました。懸命の捜査をしていただいた警察の皆様に心から感謝を申し上げます。

 犯人が逮捕されるまで「私達のこの手で楓が受けた苦しみ、痛み以上のことを犯人にもしてやりたい」と思い続けておりました。でも、それは許されないことです。また、娘も望んでいないと思います。しかし、夢、希望に満ちあふれた娘の人生を奪った犯人を許すことはできません。犯人には「極刑以上」の刑をあたえてやりたい気持ちです。犯人は捕まっても、娘は戻ってくることはなく、私達の無念さは込み上げてくるばかりです。親の気持ちとして、このような事件は2度と起こって欲しくありません。

 私達が元の生活に戻るまでには、かなり時間がかかると思いますが、精一杯の努力をいたしますので、できましたら、そっとお見守りいただければありがたく思います。

 また、これまで、何かと暖かいご支援と激励をお寄せいただきました皆様方に、心からお礼申し上げます。

 皆様、本当にありがとうございました。


 平成16年12月30日 
有山 茂樹 
江利 

★遺体発見現場で住民ら合掌

 楓ちゃんの遺体が見つかった奈良県平群町の農道脇の現場では30日、近所の人らが手を合わせた。花束のそばに「これからも君のことは忘れない」などと書かれたメモも。中2の娘(14)を連れた同県生駒市の大橋直子さん(40)は「テレビのニュースを見て供養のため駆けつけた。捕まって良かった」と静かに手を合わせていた。

★「やっぱり」周辺の声

 小林容疑者の逮捕に「まさか…」とショックを隠せない関係者がいる一方、周辺の住民からは「やっぱり…」という声も聞かれた。

 小林容疑者が勤める販売店の女性は「ざっくばらんな性格で、常に冗談を言うような元気な人。事件後も変わった様子はなかった」と驚いた様子だった。しかし、販売店の近所の男性は「いつもうちの飼っている犬をけっていじめていた」と証言。小林容疑者が新聞を配達をしていた家の女性も「陰険そうな感じでした。『ご苦労さん』と話しても返事もなく無言だった」と話していた。

★楳田校長「犯人には怒りしか感じない」

 楓ちゃんが通っていた奈良市立富雄北小の楳田(うめだ)勝也校長は30日、会見し「女児の命を無駄にしないよう、今後も子供の命を守る取り組みを継続していきたい」と話した。校長によると、奈良県警から逮捕の連絡が入ったのが午後2時半すぎ。報道で集まっていた教諭ら全員が安どの表情を浮かべたという。楳田校長は「小学1、2年生は天使のよう。犯人には怒りしか感じない」と語気を強めた。

小林薫容疑者、遺体写真を見せびらかす

 「不審人物浮かぶ」。30日朝、毎日新聞が1面で報じた朝刊を、小林容疑者は配達していた。その配達後の午前4時半ごろ、販売店で5人の捜査員に任意同行を求められ、警察署へ向かった。
〔 写真:うつむいて奈良県警西和署を出る小林薫容疑者=30日午後2時35分。同下:小林容疑者の自宅マンションを調べる捜査員と集まった報道陣=30日午前9時4分、奈良県三郷町 〕


 小林容疑者は10歳のころ母親を亡くし、16、17歳から新聞配達の仕事を始め、奈良県や滋賀県の販売店を転々としたが、遅刻するなどして解雇されることもあった。トラック運転手などもやり、20歳だった平成元年、大阪府箕面市で当時5歳だった幼稚園児の女児ら8人にいたずらを繰り返したとして、強制わいせつ容疑で送検された。

 当時、調べに対し「雑誌やビデオを見て幼女に興味を持った」と供述、自宅からは幼女の裸などが写った多くのビデオや雑誌が発見された。その2年後には、大阪市住吉区で5歳の女児の首を絞めたとして、殺人未遂容疑で逮捕された。

 今夏ごろ、奈良県河合町内の毎日新聞の販売店に就職。配達や拡張を担当し「普通の人」(同僚)と見られていた。だが、公休日だった11月17日に楓ちゃんを誘拐、そして…。奈良県三郷町の自宅ワンルームマンションと遺体遺棄現場は隣町で距離も5キロ足らずだった。

 販売店近くのスナック従業員によると、小林容疑者は携帯電話の画面に入った楓ちゃんの写真を店内で見せびらかしていた。事件後の11月下旬から通い始め、いつも1人で、カラオケを歌っていた。1週間ほどすると携帯画面の写真を見せ、名前を挙げて「本人やで」と言い、驚いた従業員らから入手先を聞かれると「インターネット上でどこからともなく送られてきた」と答えたという。

 周囲には「別れた妻との間に高校生と、殺害された女児と同じぐらいの娘がいる」などと説明。酒を飲みながらも携帯電話を手放さず「相手は娘」と言ってメールのやりとりを続けていた。「事件のことを聞くと吐き気がする」と漏らす一方、「眼鏡をしているから犯人に間違われてるかも」と冗談交じりに話すこともあった。

 事件後、地域の販売店主らが「土地に詳しい新聞配達員でパトロールを」と発案し、小林容疑者も「防犯パトロール中」というステッカーをバイクに張って勤務していた。この日の配達後、同僚に「これで自分の疑いが晴れた」と笑顔を見せていたという。




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Last updated  2004年12月31日 07時21分06秒
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