テーマ:海外生活(7779)
カテゴリ:よしなしごと
「世界最大のビール祭り」と言われるオクトーバーフェストは、10:45からのパレードで幕を開けます。
ミュンヘンのメインストリートを、民族衣裳で着飾った楽隊と馬車が、賑やかに彩り、会場へと向かいます。 殿(しんがり)は、なんと騎馬警官! 4頭が横一列に並んで、カッコいい! (この後に清掃車が続きますが) ----- そして、12時。 開会が高らかに宣言され、ビールの樽が開かれて、いよいよ、これから18日間にわたる、フェストの開幕です! 「ビール祭り」の名前から、飲む人達だけのお祭りかと思っていたのですが、実際に行ってみると、それだけにあらず。 屋台あり、お化け屋敷あり、観覧車からジェットコースターまで、何でもありの移動遊園地が、会場を盛り上げます。 しかも、その大きさ、スピード、スリル、半端じゃない。 輪投げや射的、ミラーハウスにすべり台なんてのもあります。 そして屋台では、焼きたてのソーセージが売られ、鶏や鴨がグリルされ、魚が焼かれ、チョコバナナにチョコイチゴ、チョコナッツがオシャレにカラフルに並びます。 ----- しかし、やはり主役は、ビアホール。 かなりの大きさ…こういう感覚は苦手なのですが、サッカーコートが入るくらいあるのでは、という大きさの「仮設」テントが10程も建ち、それぞれに、これでもかと机と椅子が運び込まれて、それでもなお溢れ返る人の波。 中では、バンドが生演奏を行い、1lのビールジョッキを両腕にいっぱい抱えた売り子が歩き回り、客は椅子の上に立って、歌い、踊り、肩を叩き合い、いやはや、すさまじい喧噪。 ----- しかもまた、ビールが美味しい。 1lと言うと、日本のロング缶2本分。 生中は0.4lだそうなので、2杯半ですね。 空気が乾燥していることや、雰囲気もあるのでしょうが、意外と飲めてしまうのは、やはり、ビール自体の飲みやすさのお陰です。 以前、べけるじぃさんより、味の違いの理由として、軟水・硬水の差もある、という示唆を受けましたが、普通のビールはもちろん、黒ビールの口当たりの良さ、白ビール(小麦ビール)の飲みやすさは、日本では感じたことがない気がします。 ----- ミュンヘンの夜は7時でもまだ明るく、夜の冷え込みも、まださほどではありません。 しかし、いつしか、日は落ち、しかし、なお、絶えることない喧騒は、そのまま遊園地に持ち込まれます。 日本では考えられないスピードで回る観覧車、容赦なく回転する各種アトラクション、派手なネオンが闇を彩り、もうじき終わるサマーシーズンを、名残惜しくも演出します。 ----- このオクトーバーフェストは、ルートビッヒ1世の結婚祝いに端を発するとか。 しかし、これが、今まで続いてきたのは、季節柄、冬に向かう日の名残を楽しみ、収穫を祝う、民衆の素朴な祈りと結びついたからでしょう。 かって、このビール祭りが行われなかったのは、戦争の時のみだそうです。 そう。 踊り、歌い、飲み、騒ぎ、楽しむそれぞれの人に、幸多からんことを! PROST! (乾杯!) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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