カテゴリ:美術
ドイツに来て、古典から現代美術まで、色々観た中で、印象に残った作家さんを挙げると、
古典では、何と言っても、ルーベンスとフェルメール。 近代美術では、ライオネル・フェイディンガー、フランツ・マルク。 現代美術では、ヨーゼフ・ボイス氏。 ----- 特にルーベンス作品は(工房作品も含めて)その点数の多さ、作品の迫力に圧倒されます。 フェルメール作品は、本当にさりげない場面を描いているのに、印象に残るのが不思議。 何となく、足が止まってしまうのです。 ----- ライオネル・フェイディンガー、フランツ・マルクの両氏は、共に具象と抽象の間にあるような作品を描かれる作家さん。 『東京-ベルリン ベルリン-東京 展』(感想)で観た、普門暁さんの「鹿・光」という作品も同じような雰囲気の作品。 初期キュビズム、って言って良いのかな? ただ、ピカソやブラックみたいに崩しきってしまうのではなく、 具象にフィルターをかけたような、元のイメージが伝わるレベル。 ----- そして、見れば見るほどはまってしまう、ヨーゼフ・ボイス氏の作品。 一見投げやりだったり、適当にも見えてしまうのですが、 結果として表される作品の、配置の妙、そこに漂う寂寥感、 決して「綺麗なもの」ではないのに、その「空気」が目を惹きつけてやまないのです。 ----- そうそう、ベルリンの美術館で、エリック・ゴンザレス・トレス氏の作品にも出会いました。 2001年の横浜トリエンナーレでもあった、「自由にキャンディーをお取り下さい」の作品。 あわせて「自由にポスターをお持ち帰り下さい」の作品も。 詳細な解説は、こちら…のアップをお待ちください。 ----- 面白かった美術館としては、 ミュンヘンのジャガイモ博物館、ドイツ・ミュージアム、市立博物館、レンバッハ・ハウス、 ベルリンの楽器博物館、マイセンの陶磁器ワークショップ、カールスルーエのZKM、 あたりを挙げておきましょう。 嗚呼、半分はアップできてないのか…。 ----- また、ベルリンでは、週末にアーティスト蚤の市が開かれていて、 これが意外と面白かったりします。 こちらの美術館に行くと、「アートと社会の関係性」を考えさせられて面白いですね。 でも、決して日本もリソース、ポテンシャリティでは劣っていないはず。 このあたりを、どうつないでいくかも(自分がアーティストではない分)、 日本に帰ってからの課題としていきたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 31, 2006 10:57:35 PM
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