カテゴリ:美術
やって来ました、国立新美術館。
一年程前、まだ東京で働いていた頃、六本木で仕事があった帰り、 ヒルズのオフイスで働いていた友人に連絡を取って、一緒に夕食をとった時、 「お前が好きそうな所に連れて行ってやる」と、オープン前、 夜空に浮かぶ佇いを見に連れて行ってもらったのも懐しい思い出です。 ----- ええ、今日は、現在新宿で働くその友人と、一緒に昼食を食べて、 だらだら喋っていたせいで、ここに着くのが遅くなったわけですが。 ===== さて、黒川紀章先生の設計になる、この国立新美術館は、 ダイナミズムのある有機的なフォルムが目をひきます。 しかし、外見のユニークさとは裏腹に、展示スペースは、 直線で構成された大きなハコ状で、外観の有機性と何の関係もなく、 このイメージの断絶は、正直ちょっと失望。 今回企画展示されていた「スキン+ボーン」に沿って言えば、 「スキン」とそれを支える部分だけがユニークで、「ボーン」の部分は旧態依然。 その分、「着る人」を選ばないのでしょうけど、 「モデルの着こなし」を楽しみにする立場からは、少々不満です。 ----- マリオ・ボッタの手になるワタリウム美術館さんに初めて訪れた時、 展示スペース自体のユニークさにびっくりしましたが、 その空間自体が、招聘アーティストのインスピレーションの源泉となって、 新しい作品に昇華されていくのを、何度も目にしてきました。 あるいは、横浜美術館(丹下健三)も、シンプルに見えて、中の構成はリズム感がありますし、 金沢21世紀美術館(SANAA)は、うろうろするだけで楽しい。 水戸芸術館(磯崎新)だって、他のホールとあわせて、楽しい磁場を生み出しています。 ----- そういう意味では、うーん。 期待が大きかっただけに肩透かしだなぁ… ===== さて、『日展100年』展と『スキン+ボーンズ』展をやっていたのですが、 テーマとして後者の方が面白そうだったので… ま、正直、以前、高尾先生と一緒に「日展」を観に行って、 絵画作品の大きさと量の多さに、悪い意味で圧倒された (平たく言って飽きた)というのが、背景にあるんですけど。 と言うわけで、「スキン+ボーンズ」展へと参りましょう。 ===== <リンク> ・国立新美術館 ・ワタリウム美術館 ・横浜美術館 ・金沢21世紀美術館 ・水戸芸術館 黒川紀章 (Kurokawa Kisho;1934-) wiki / 公式HP マリオ・ボッタ (Mario Botta;1943-) wiki 丹下 健三 (Tange Kenzo;1913-2005) wiki / 公式HP SANAA(妹島和世・西沢立衛) wiki / 公式HP 磯崎新 (Isozaki Arata;1931-) wiki / 公式HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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