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2024/03/18(月)00:00

廃炉への道2024  瀬戸際の計画 未来はどこに

原発(96)

廃炉への道2024 瀬戸際の計画 未来はどこに初回放送日: 2024年3月16日世界最悪レベルの事故から13年となる東京電力福島第一原発。 廃炉の本丸・核燃料デブリの取り出しは進まず、最長40年で完了するという廃炉のロードマップは瀬戸際の状況だ。 廃炉の進捗を気にかけながら暮らす住民からは自分たちにも方針決定の議論に関わらせてほしいという声も上がる。進むべき道を誰がどう決めるのか。世代を越えた課題に社会全体でどう向き合うのか。 不透明さを増す廃炉への道の現在地と未来図を見つめる。廃炉への道2024 瀬戸際の計画 未来はどこに - NHKスペシャル - NHK 震災関連番組の一環なのでしょう。 NHKは「廃炉への道」というタイトルで、数年おきに番組を制作しています。 今回は、すでに計画が破綻しているのにずいぶんやさしいトーンでした。 最後のクレジットのトップは、「取材協力 電力中央研究所」でした。 さもありなんですね。 原発に批判的なところからも取材して作ったら、もう少しましな番組になっていたように思います。 今回は、若い世代を取り上げたのが印象的でしたが、原発から10km離れたところに住む若夫婦は廃炉関連の会社勤務です。 具体的にはデブリの格納容器を作る会社のようですが、13年たってもデブリを取り出せていないのですからいまだ工場も建設されていません。 普通の人なら、子どものことを心配して原発から10kmしか離れていないところにあえて住むことはないと思いました。 規制委員会の初代委員長の田中さんはリタイアして福島在住ですが、2代目は原発解体の工法検討委員会の委員長です。 廃炉の道は、再就職の道、カネの道に見えました。 廃炉でも十分メシ この番組での一番の見所は、スリーマイル島の汚染水処理方法です。 政府の決定を押し付ける日本と違って、裁判を経て住民が意思決定に参加する過程が紹介されていました。 汚染水を川に流す案に反対が起こり、結局よりましな大気放出に変更です。 大気放出は、日本でも選択肢に上がっていましたがなぜか消えてしまいました。 これだけ漁民や周辺国が反対しているのですから、もう一度見直すべきです。 参考: 汚染水の処理、海洋放出か大気放出 根拠は結局「前例」:朝日新聞デジタル (asahi.com)からです。 技術的な検討をした経産省の作業部会が報告書で示した五つの方法を踏まえ、2016年11月から16回の議論を重ねてきた。  経産省が小委に示したとりまとめ案は、①薄めて海に流す海洋放出、②蒸発させる大気放出、③両者の併用の3ケースに絞った議論を提案するものだった。 社会的影響については「量を定性的、定量的に比べるのは難しい」とし、方法の優劣の判断を示さなかった。委員からは「海洋放出は、社会的な影響が極めて大きいとはっきり書くべきではないか」などの声は出たものの、絞り込んだことを覆す意見はなかった。 根拠としたのは前例だ。海洋は国内の原発や再処理工場の数字を、大気は米スリーマイル島原発事故の例を引用した。処分量や濃度も「前例と同程度の範囲内にすれば風評への影響が抑えられる」とした。地層注入など他の三つは前例がなく、技術的にも時間的にも現実的でないとして退けた。処分の開始時期や期間は「政府の責任で決めるべきだ」と判断をゆだねた。 とりまとめ案は、海洋、大気のいずれの方法でも、風評被害は避けられないため、対策の徹底を求めている。タンクにたまった全量を1年間で処分しても住民の被曝(ひばく)は自然に受ける放射線量の1千分の1以下におさまり、十分に低いと評価した。 *政府が一方的に決定して押し付けるのではなくて、決定過程で漁民ともっと話し合うべきでした。 それにしても、震災関連なら東電訴訟のゆくえやまだ3万人もいる避難者の現状を取り上げてほしかったです。 原発事故の被害を受けても十分な救済を受けることができないという現実を、隠しておきたいという意図を感じます。

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