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テーマ:お勧めの本(7264)
カテゴリ:むぎこの本棚
![]() ハチはなぜ大量死したのか 【内容紹介】 突然働きバチがすべて失踪、コロニーは全滅する。蜂群崩壊症候群の原因究明でみえてきた地球の生態系の危機。現代版「沈黙の春」 2007年、北半球に生息するミツバチの4分の1が消えました。ある朝養蜂家が巣箱をあけると、そこにいるはずの働きバチがいないのです。働きバチは二度と帰ってくることなく、そのコロニーは全滅します。謎のその病気は蜂群崩壊症候群(CCD)と名付けられます。その原因追究から「生態系の平衡の歪(ゆが)み」というより大きな枠組みに読者をつれさる知的興奮の科学書です。福岡伸一さんの解説が付きます。 (Amazonより) 久々に購入したハードカバーです ![]() 一晩で一気に読みました。 ![]() これは面白い、そして考えさせられました まず、ミツバチの種類、生態、現在養蜂で主につかわれている種の成り立ち、養蜂と農業の関係・・・初めて知ることばかりでとても面白い。 ![]() イタリア(ノウテンキ) ![]() ![]() そしてミツバチの能力のすごさ その行動の意味合いの深さ、自然の作り上げたシステムの不思議さも知れば知るほどすごいです。 ![]() 更には・・・そこにみえた養蜂ってまるで鶏舎にむりやり鶏を詰め込んでいるような感じなんだとおもわせる管理のしかた。 ![]() 何章かにつえられた題名「実りなき秋」はあきらかに「沈黙の春」を意識してのものです。 事実に基づく話しはやはり重くて深いそして、このノンフィクションは極上のミステリィでもあるきがします。 ミツバチの大量死はミツバチの飼い方、そして農薬散布のありかた、作物の大量栽培・・様々な要因が出てきます。 作物の受粉の為、強制的に同じ植物の花粉やミツをとらされ、病気の為に薬を投与され、元気がないと言ってはシロップを大量に与えられ(栄養バランス最悪)、浸透性の農薬の残留した地域に放され、自然淘汰は無視され まさに複合汚染 ![]() このミツバチの様子が今の人間社会とかぶっている気がするのは気のせいでしょうか? 実際、これらのことにいろいろ配慮している巣箱は生残る率は高いそうです。 そしてすこしほっとしたのが・・・ニホンミツバチは現在一般化している養蜂家の飼っているミツバチとはちがい蜜を集める量は少ない(だから商業的にはむいてない)けど今回の大量死に巻き込まれていないこと そして他のミツバチより穏やかで飼いやすいのだそうです。 最後に。。。仁子がいたらなんていうかな・・教授が読んだらなんていうかなとか考えました(病気ですねえ) ![]() お勧めの一冊です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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生態系の危機というのは、色々な報道番組でもよく見ることで、
結構 ビクビクしてしまうものですが、 人に飼われているミツバチの中でも起っているとは! ビックリしました!! ぜひ、読んでみたいです。 それにしても、ミツバチにも国民性って出るのですね これを知って、二度ビックリです^^;;; (2009年06月23日 11時45分30秒)
面白そうな本ですね。
日本のミツバチが愛らしく感じられます。 ミツバチの大量死もそうですが、すずめもそうですよね。 最近数がめっきり減ったといわれていますが、 虫がでるのを嫌って、沢山の殺虫剤をまいたりしてたら、すずめの食べられるものがなくなって、そりゃあ見かけなくなるのも道理だと思うのです。 ところで、私が今読んでいる本は、『動物に愛はあるか(早川文庫)』というのです。 動物学者さんが書いた本なのですが、 なんだが、とっても仁子っぽい題名だと思いませんか? (2009年06月23日 15時21分55秒)
何年か前、北米でミツバチが巣箱ごと居なくなるという事例が起きていると
読んだ記憶が有ります。 そうか、もう、一冊の本になるくらいの現象になってますか。 日本ミツバチ、これも以前旅番組で日本ミツバチ飼っている老夫婦のお話で見ました。 山奥の急斜面、毎日上り下りは大変だろうなと思っちゃう素敵な場所の庭先で 日本ミツバチが飼われていました。 そういうところですから、春は梅やサクラ夏は高山植物などのおいしい蜜が取れるそうです。 そのとき西洋ミツバチよりおとなしくて人を刺さないとも聞きました。 人は又何処かで引き返せるんでしょうか? ところで、犬の痴呆に関してですが 獣医さんのお話は、和犬系の婆ちゃん犬に関してのものだったように思います。 和犬は長い間ご飯と言えば米の飯に味噌汁でもかけて、と言うくらいだったのに 此処20年くらいドッグフードが主体になりました。 栄養過多の上に、本来魚などで取っていた筈の栄養素が不足し痴呆に陥る和犬が多い と言う趣旨だったように記憶してます。 かの生類憐みの令のときの犬のお助け小屋の餌の内容も、魚に米に味噌です。 DNAに刻まれた餌の内容が激変したのが和犬の痴呆の原因とも考えられているようです。 ですから今の所犬麦ちゃんは痴呆に関しては考えなくても良いのでは?素人考えですが。 (2009年06月23日 16時17分38秒)
yasuha☆さん
おはようございます >人に飼われているミツバチの中でも起っているとは! 人に近いからこそというかんじです >ぜひ、読んでみたいです。 おすすめです ただ相手を脅えさせるような脅しの文章ではないので 読み物としての完成度は沈黙の春以上とおもってます >それにしても、ミツバチにも国民性って出るのですね >これを知って、二度ビックリです^^;;; これね・・・わらえますよ (2009年06月24日 06時51分14秒)
koharuさん
>面白そうな本ですね。 >日本のミツバチが愛らしく感じられます。 そうそう 攻撃性も少ないシャイなハチのようです >ミツバチの大量死もそうですが、すずめもそうですよね。 え??? >最近数がめっきり減ったといわれていますが、 ・・・・きがつかなかった いわれたらそうかも >虫がでるのを嫌って、沢山の殺虫剤をまいたりしてたら、すずめの食べられるものがなくなって、そりゃあ見かけなくなるのも道理だと思うのです。 そうですよね・・・ということは虫レベルの生態系ってもうすごいことになっているのでしょうか? >ところで、私が今読んでいる本は、『動物に愛はあるか(早川文庫)』というのです。 >動物学者さんが書いた本なのですが、 >なんだが、とっても仁子っぽい題名だと思いませんか? もろ仁子ですねえ 近所の本屋に探しに行ったけど見当たりませんでした また密林のお世話になるかも・・・ (2009年06月24日 06時55分00秒)
つくねさん
>何年か前、北米でミツバチが巣箱ごと居なくなるという事例が起きていると >読んだ記憶が有ります。 それです!!! >日本ミツバチ、・・老夫婦・・・これも へ~~~ステキですね。 そうそう、リンゴの受粉のためとかトウモロコシの為とか大量にそればかり生えている状態も異常で、そればっかり食べているとハチもよわるようです いろんな花が咲き乱れている自然環境での養蜂が一番のようです >人は又何処かで引き返せるんでしょうか? まだ、引きかえせるのでしょうか 先日 BSでみた犬の交配の問題でも 背中にたてがみのような毛がないとケンネルクラブの基準に合わないから殺す、病気が出ても、まともに歩けなくても基準にあっているからチャンピオンにする・・・ブリーダをみていると気分的に絶望的になるのです。 >ところで、犬の痴呆に・・旨だったように記憶してます。 洋犬は大丈夫の可能性があるってことですよね >かの生類憐みの令のときの犬のお助け小屋の餌の内容も、魚に米に味噌です。 へ~~~知りませんでした >DNAに刻まれた餌の内容が激変したのが和犬の痴呆の原因とも考えられているようです。 >ですから今の所犬麦ちゃんは痴呆に関しては考えなくても良いのでは?素人考えですが。 へい。 ありがとうございます (2009年06月24日 07時00分26秒) |