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かりん御殿

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Headline News

December 24, 2003
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カテゴリ:旧(時事/社会/家庭)
次男は、また来年早々に手術する。
生まれた時の感染症が原因で顎に畸形がある次男は
二年前の一月に、肋骨の一部を顎に移植して筋肉をひっぱって
「口が開けられる様に」顎を形成するという手術をした。
それまで、口は5mmも開けられなかったのが今では3cm近く開けられる。
前回の手術は、口が開けられない事もあって、手術自体の難しさに
麻酔の難しさも加わっていた。
それでも、6時間半で手術は無事終わった。

辛かったのは、待っている6時間半よりも
手術前のクリスマス休暇だった。
風邪等ひいていると手術がキャンセルされてしまうので
(11月に病院側のミスで手術開始30分前にキャンセルされていたのだ)
体調をベストに整えるのも大変だったが
それよりも、
無邪気にクリスマスプレゼント開けている次男の笑顔や
安らかな寝顔を見ながら
この幸せがいつまでも続いてくれる様にと
心の底で祈っている状態が辛かった。

こんな苦悩は、現在、戦火の下で暮らす家族の不安と
不安の間に存在していてほしいと願う小さな幸せに比べれば
ほんの小さい事だと思う。
でも、今、やはり2年前と同じ様に不安な状態にいるからこそ
戦火・非常事態の下で暮らす人々だけではなく
戦闘・紛争地域に派遣されている人々の家族
派遣が決まった自衛隊員の家族の気持が
少しは理解るのではないかと思う。


他人の命を操れる立場にいる人間が「仕方無い」と割り切るのは
ある意味、犯罪だと思う。
世の中には、自分を危険な立場に置く事無く
他人の一生を左右できる人間が多すぎる。
例えば、
奢りによって医療ミスを起こす医師。
冤罪判決の責任を問われない裁判官・判事・警官・無責任な証言をした専門家...。


他人を思いやる気持があれば.....
他人の痛みが少しだけでも理解る様になる。
だが、その痛みを理解れば理解るほど
今度は、自分が何もできない事への無力感や
自分が何もしていない事への怒りとなって
自分自身が、ほんの小さな小市民的幸せを感じている事さえ
申し訳ない様な罪悪感に、さいなまされる。
それが、辛くて、敢えて、何も考えない様にする人もいるだろう。

そうしているうちに、どんどん
遠くにある様に思えた火事が、身の回りに迫って来るのだ。
ふと気が付いた時には、火に囲まれてしまっているのだ。
それが恐い。
この危険感を、どうやって「実際的で有意義な力」に変えられるのか
わからない。
そんな力を持った指導者が現われるのを待っているかどうかも
わからない。
(指導者には、いつも、失望させられているから....。)

今、私にできるのは、
地球上の人々が安らかに暮らせる様に願い祈る事
同様に危険を感じている人達と話し合う事
そして、何かできないか無い頭をしぼってとにかく考える事だけ...
それが何の役に立つのかどうか全くわからない。
でも、今はそれだけしかできないからといって
全く何もしないよりは、ほんのわずかな力でも
どこかに生まれているかもしれないと信じたい。
そう信じる事しか今はできない。
辛いけれど.....。





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Last updated  August 28, 2004 01:42:48 AM
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