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かりん御殿

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April 9, 2008
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カテゴリ:旧(ろば耳)
「女子大生らしいウブな」とは書いたが
私の大学の女子大生は日吉はともかく
三田に来るあたりには、かなり
「キャバスケ」化するか
「こマダム」化するか
どちらにしても派手ケバくなり
ウブからは、ほど遠かった。

余談だが、女子の多い文学部だけ
2年生から三田であるのには
何らかの不純な意図があった様にも思える。

付属からの内部進学者が多い大学の常として
塾生には、暗黙のヒエラルキーがあり
女子も、それに従って
異なる雰囲気をただよわせていた。

以下、独断と偏見に満ちた当時の
観察結果だが
まず
ヒエラルキーの頂点に存在する
幼稚舎と呼ばれる小学校から上がった系;
華やか系の美人が多いながらも
「本物のお嬢様」はおらず
せいぜい「金持ちの娘」だが、
おっとりした人の良い子が多い。

次の
中学入学系は
外見は地味でも、お嬢様気取りが多い。
しかし、実態は、
こ金持ちか専門職か商売の家の娘で
内面は、意外に、しっかりしている。

その下の
女子校と呼ばれる高校入学系は
外見は、多様だが
かなり頭がよく努力家
まじめな市民の家の娘が多く
女子校出身的な雰囲気が一番強い。

そして、ヒエラルキーの下層部に
甘んじるか、或は
アウトロー的存在を選択するのが
大学入学組だ。

外見も派手さも多様だが
基本的にベンキョーはできるし
密かに知性には自信をもっている。
大学入学後の変化が最も大きい。

大まかな内訳は
都立校出身者
(気さくな「共学校出身」系)

有名私立校出身者
(学校色が強く女子校っぽい)

地方出身者
(最初は、かなり地味)
である。

外見も内部進学者に比べ地味で
手堅い印象を与える一団だが
一人暮らしの子は
外見とは裏腹に遊んでいたし
三田に来ると、それなりに
派手ケバくなるのが面白かった。


さて、
面接時には、もちろん
大学の名前は言わなかったし
学生かどうかも聞かれなかったと思う。
しかし、当時の写真を見ると
女子大生なりたてという雰囲気が
ただよっているので
こういう子がいても面白いと
思われたのかもしれない。

また、当時の私は
高校時代は、そのデカい態度と
はっきり言ってしまう性格からか
男子に
「ボス」と呼ばれるような
小母さんっぽい内面を
裏事情を知らない「外の人」には隠し
長い髪で、なよなよした
大人しそうな従順そうな
(勘違い男にモテがちな)
外見にふさわしい演技をするのが得意だった。


ともかく採用され、
その晩から出勤となったのだが
困ったのは、着る服が無いことだ。
しかし、
クラブのお姉さんが
どんな服を着ているのかも、
よく判らない。
水商売で知っているのは、
父に連れられて行ったバーくらいだ。
そこのママは和服だったから
全く参考には、ならない。

とりあえず、一晩
一番派手な服で行ってみて
翌日、新しい服を買おうと決めた。


そして、ついに初出勤である。

ドアを開けると、まだ
お姉さん達は、殆ど
登場していなかったが
既に、昼間(午後)とは
全く異なる華やかムードが
店内に充満し始めていた。

面接担当者や、その他、
男性スタッフに暖かく迎えられたものの
既に「場違い」という文字が脳裏を横切る。

しばらく手持ちぶさたで待っていると
徐々に
お姉さん達が出勤し始めた。
たぶん、
かなり遅れて同伴出勤された
お姉さん達も含めて
全部で7~8人しかいなかったと思う。
非常に小規模な店だった。

最初から店にいたのは
たぶん5人ほどなのだが
それが
もう
想像を絶するほど
美人ばっかり
大学で
一番ケバ派手な女子大生でも
もう
足下にも寄れない
派手を超越した
ど美人ばっかり。

土地柄なのか
乃木坂で私を可愛がってくれた
多国籍多血統モデル・ブレンダさん系の
美女が2人くらい
残りの3人も、
叶姉妹のお姉さんを若くしたような
派手な顔立ちだったり
日本美女だったり
ともかく美しかった。
たとえ整形してたにしたって
ここまで仕上がるんだったら
元も良いに違いない。

そして、その美しさに加えて
さらに
プロとしてのオーラが出ている。
輝いている。

元がいいのに
服も豪華絢爛。
大金がかかっているのは明白。

一番地味なお姉さん
(もっとも新顔)は
昼間はOLをしているだけあって
それなりに地味なのだが
彼女でさえも、鼻筋の通った
美人であった。


お姉さん達に紹介される。
当然、私は、一番、年下だ。

ま、若いと言えば若いのだが
その若さをもってしても
とても
ライバル心を燃え上がらすような
存在では全く無いため
お姉さん達は
みな、非常に愛想よく、優しく
「あら、かわいいわね~」
等と
話しかけてくれる。

その様子は
店の新同僚を迎えるというよりも
ひいき客が連れて来た
年頃の愛娘に接客するかのようであった。

(つづき)





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Last updated  June 3, 2008 08:42:47 PM
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