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カテゴリ:海外文庫
文庫 532ページ 出版社 講談社 発売日 2000年11月 「貴様なら娘を守れる。エリカを見張ってくれ」国防総省高官ワイアット大佐の依頼だった。プロのボディーガード・アティカスは早速チームを組み、15歳の少女を守るべく臨戦体制に入った。敵は名うての英国特殊部隊出身の誘拐チームだ。生死を賭けた攻防が続く。守護者としての誇りがはじけるハードボイルド! ボディーガード、アティカス・コディアックを主人公とするシリーズ第2弾です。 既に1作目でこのシリーズの虜になってしまったので凄く楽しみにしていました。 前回は過激な中絶反対派から女医を守りきったアティカスですが、今度の敵はSAS(英国陸軍特殊空挺部隊)の強者達。 守るべき人物はアティカスの知り合いでもある大佐の娘エリカ。 15歳のエリカは両親の不仲もあり自ら危険に足を踏み入れるタイプです。 大佐からそんなエリカを守ってくれと言われたアティカス。 守れといわれただけで情報は皆無の状態で何から守ればいいのか分からないまま、アティカスは前作でもチームを組んだ仲間達を呼び集めます。 前作ではラストにチームに悲劇が襲うけど、主要人物がこの悲劇を引きずったまま生活しています。 今回のチームには前作で少し登場したナタリーの父親が経営する警備保障会社で働くイスラエル人のヨッシも仲間になるのですが、このヨッシが凄く頼れる男なんで今後の活躍も楽しみです。 ボディーガードは依頼者を完全に守るって事が大前提やけど、アティカスは、「あなたを完璧に守ることはできない。だれにもできない。だれかがあなたを本気で殺したいと願い、そいつらに忍耐心と半分の脳味噌があり、多少の金があったなら、その仕事をやりとげるだろう。十年かかるかもしれないが、やりとげるはずだ」と依頼者に言う男です。 100%守りきるって事が出来るのは映画の中の世界だけで本当の世界ではアティカスの言葉が正しいんでしょうね。 ストーリー的にも映画化すれば凄く面白いと思います。 評価(満点) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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