村井亮介の　いまどきノベル

★コメディ小説「若君っ貴公子のご自覚をっっ」第13回



（なんだって？


信じろとは言わない？


宗教なのか？）


孝太は警戒心を強くした




社長が口を開いた


「私は中杉剣心（なかすぎけんしん）」


続けざまに相談役が


「私は顔江直継（かおえなおつぐ）」


そして宮瀬秘書は


「そして私がユリです」


と名乗った。




（あれれ？聞いたことあるぞ）



相談役は孝太の顔色を見た


「ふふ、わかったかね、どこでこの名前を聞いたかね？」



「あの、国営放送の歴史ドラマで・・・」


「そう、そして君は中杉景龍（なかすぎかげたつ）だ」



「ええっ？？？僕があの若殿役？？？」



社長はじれったそうだ


「役ではないよ」


宮瀬秘書が恭しく礼をして



「旦那様、お帰りなさいませ」



と孝太に告げたのだった。



つづく


※この作品は最近別の名前で某ケータイ小説サイトに
発表したものです。

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