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青島さんと同じ日の午後、俳優の岸田今日子さんが亡くなった。岸田さんは日蓮宗とも大変ご縁の有る方で昭和56年日蓮聖人第700遠忌記念し、毎日放送(MBS)の制作により、10月5日~9日迄の5日間、日蓮聖人のご生涯を連続ラジオドラマ「炎の如く」(主な出演者、平幹次郎・栗原小巻・解説、桂米朝、他)で放送された時、語り手として5時間ものナレーション全てを担当された。
また同じく宗祖700遠忌記念の松竹映画「日蓮」萬屋錦之介主演では母親の「梅菊さま」を好演された素晴らしい女優さんでした。今回の訃報を聞きラジオドラマと松竹映画を再び懐かしく見聞しながら、改めて岸田さんのご冥福を心よりお祈り申し上げました。合掌 岸田今日子さんが死去/幅広い演技の個性派女優 映画「砂の女」や、アニメ「ムーミン」の声などで知られ、演劇でも活躍した個性派女優の岸田今日子さんが17日午後3時33分、脳腫瘍による呼吸不全のため東京都内の病院で死去した。76歳。東京都出身。葬儀は近親者のみで行い、後日「お別れの会」を開く。喪主は長女の西条まゆさん。 父は劇作家で文学座創立者の一人である故岸田国士。1950年に初舞台に立ち、文学座で「サロメ」などに出演した後脱退、劇団雲を経て演劇集団円の創立に参加した。 主な舞台に「今日子」「更地」など。「こどもステージ」をはじめ、劇作家別役実さんの作品に数多く出演。ミステリアスな雰囲気で喜劇からシリアスな役まで幅広く演じた。 安部公房原作、勅使河原宏監督「砂の女」(64年)で、昆虫採集に来た男を砂の世界へ引きずりこむ女の役を演じ、海外でも高い評価を受けた。60年代から「ムーミン」の主人公の声を務めるなど、独特の声質と語り口で人気を集めた。 (愛媛新聞)2006/12/20(水)より引用 <岸田今日子さん>舞台、映画、TVで活躍 76歳で死去 (毎日新聞) 演劇集団円の創立メンバーで「サロメ」や別役実作品などの舞台、「砂の女」などの映画、テレビで人気を博し、童話、エッセーなど幅広く活躍していた女優の岸田今日子(きしだ・きょうこ)さんが17日、脳しゅようによる呼吸不全のため東京都内の病院で亡くなったことが20日分かった。76歳。葬儀は近親者で済ませた。お別れの会を後日開く予定。自宅は非公表。喪主は長女西絛(さいじょう)まゆさん。 東京都生まれ。今も戯曲賞に名を残し、文学座の創立者の劇作家・小説家、岸田国士の二女。姉は詩人の岸田衿子さん。自由学園高を卒業後、舞台美術を志して文学座付属演劇研究所に入所、「キティ颱風」で初舞台。 「一人前の社会人になってから俳優になれ」という父の教えに従って同研究所を離れ、3年間の社会人生活を経て1952年に文学座に入り、「孤憑(こひょう)」で正式に女優デビューした。54年、「どん底」の舞台けいこ中に、演出を担当していた父国士が死去。60年に作家、三島由紀夫の演出で文学座「サロメ」に主演し話題を呼んだ。 63年に文学座を脱退、現代演劇協会「雲」の結成に参加。75年には芥川比呂志らと演劇集団円を創立した。「聖女ジャンヌ・ダーク」「欲望という名の電車」など翻訳劇に主演する一方、清水邦夫、別役実各氏ら日本を代表する劇作家の創作劇に積極的に挑んだ。99年、別役作「猫町」と平田オリザ作「遠い日々の人」の演技で紀伊国屋演劇賞と読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。子供も楽しめる舞台を目指して、「円・こどもステージ」を81年から企画し、今年で25回目になる。 映画でも存在感ある演技で定評があり、62年「破戒」「秋刀魚の味」などの映画で第17回毎日映画コンクール女優助演賞を受賞した他、64年に主演した「砂の女」(勅使河原宏監督)はカンヌ映画祭審査員特別賞を獲得した。97年の「八つ墓村」(市川崑監督)などでブルーリボン助演女優賞。テレビでも「男嫌い」「傷だらけの天使」「徳川慶喜」などに出演、ムーミン役の声優として参加したアニメーションの「ムーミン」シリーズは、温かく包み込む声で茶の間に親しまれた。童話、小説、エッセーなど著作も多く、98年に「妄想の森」でエッセイストクラブ賞を受賞している。 俳優で今年死去した仲谷昇と結婚したが、後に離婚。最後の舞台は昨年10月に主演した中上健次原作の「オリュウノオバ物語」(大橋也寸演出)。今年1月下旬から体調を崩し入院加療を続けていた。 【高橋豊記者】 ◇抽象的な存在感 劇作家、別役実さんの話 日本人離れしたいい意味での抽象的存在感があり、日本的な風景に根ざさない僕の芝居とはよく合い、意図したことを的確に表現して下さいました。84年からは「円・こどもステージ」で一緒にお仕事をしました。出演はされなくても、企画には参加され、作家的な感性でいいアイデアを出された。お若かったのに残念です。 [毎日新聞12月20日]より 引用 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年12月22日 23時37分09秒
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