武蔵境ブログ

小金井市のゴミ処理場問題が全く進展していません。
二枚橋を最終候補地とする決定は出しましたが、決定といっても「二枚橋に建てたい」という希望を決定しただけで、実はまだ何も決まっていません。
二枚橋は調布市と府中市にも土地がまたがっているため、両市の了解がなければ建てることはできません。
しかし、小金井市は過去の経緯から両市に大ひんしゅくを買っているため、了解を得るのは困難と見られています。

詳しくは当ブログの「小金井市」のカテゴリーをご参照ください。
とても説明しきれないので。

それにもかかわらず、小金井市長は両市と全く交渉の場を持っていないそうです。
（情報源は渡辺市議会議員のサイト）
どうやら駅前庁舎の建設や駅前ホールの購入の方に夢中になっているようです。
武蔵小金井駅南口の再開発が気になって仕方がない様子。
「どうだ見てみろ、この街は俺がつくったんだ」とでも言いたいのでしょう。
しかし、最優先課題はゴミ問題。
再開発に夢中になってゴミ問題をなおざりにするなど言語道断。

ゴミ問題が進展しない最大の要因が市長にあることは間違いないと思いますが、問題はそれだけではありません。
私は小金井市議会にも問題があると考えています。

一般的に市民というのは自分たちの都合のいいことしか言いません。
それは小金井市だけが特別なわけではなく、全国どこでも同じでしょう。
ゴミ処理場をどこに建設すればいいかということを市民に問えば、当然自分の家から遠いところを選択します。
現在、現実的にゴミ処理場が建設可能な場所は、ジャノメ跡地と二枚橋の二箇所しかありません。
小金井市であれば、住宅密集地のジャノメ跡地よりも市境地の二枚橋を選択するでしょう。
小金井市もその辺の常識はわきまえていて、ゴミ処理場の建設場所を直接市民に聞くようなことはしていません。
しかし、小金井市（市民検討委員会）は市役所の建設場所をどこにするかというアンケートを取りました。
その結果、「市役所はジャノメ跡地に建てるべき」との回答が圧倒的多数となりました。
ジャノメ跡地に市役所が建ってしまえば、ゴミ処理場は二枚橋以外に建てられる場所がなくなるわけですから、間接的にゴミ処理場の建設場所を問うアンケートでもあったわけです。
そんな裏技のようなアンケートが許されていいのか、正直かなり疑問です。

ただのアンケートですから、住民投票のような強制力はありませんが、現実的にはアンケート結果を無視するのは難しいでしょう。
もしも本当にジャノメ跡地に市役所を建ててしまったら、ゴミ処理場を建てられる場所がなくなってしまいます。
二枚橋には建てられません。理由を説明するのは大変なので、申し訳ないのですが過去のブログを参照してください。
「ジャノメ跡地には市役所を建てちゃったので、すみませんが二枚橋に建てさせてください」とでも言うつもりでしょうが、そんなことで解決する問題ではありません。
ジャノメ跡地に市役所を建てたらどうなるかということぐらい、市議会議員ならわかっているはず。
にもかかわらず、議員も市民と同レベルのことしか言わない。

市民は自分たちの不利益に繋がるようなことは言う必要はないと思いますが、議員は違う。
大局的に物事を判断して、市民をリードしなくてはいけないと思います。
市民に痛みが伴うようなことであっても、それが本当に必要なのであれば決断しなくてはいけない。
単なる市民の代弁者なら、毎回アンケートを取ればいいだけなので必要ない。
ジャノメにゴミ処理場を建てさせないこと（＝ジャノメに市役所を建てること）が本当に小金井市民の利益になると思っている議員はいないと思います。
それにもかかわらず、「ジャノメ」の言葉を飲み込んでしまうというのは、市民のためではなく自分のため(選挙対策のため)なのではないかと勘ぐりたくなります。

また、小金井市の市議会議員は市長を責めるばかりで、自分は何も具体的な案を出さない。
おそらく対案を出したくても出せないのでしょう。
唯一の現実的で有効な対案は、ジャノメ跡地にゴミ処理場を建てるということだと思いますが、それを言える議員が一人も居ない。

今の小金井市には悪者役を買って出てくれる議員が必要です。
誰かが「ゴミ処理場はジャノメに建てない限り解決しない」と言わなくてはならない。

小金井市議会議員で、私が唯一信頼できると考えているのは渡辺大三議員です。
彼は先の市議会議員選挙でダントツのトップ当選をしました。
私利私欲とは無縁の市民派熱血議員です。
しかし、その彼でさえもゴミ処理場問題に関しては無策のようです。
駅前ホール問題に傾注しすぎてゴミ問題にまで手が回らない様子。
彼が本気でゴミ問題に取り組んでくれれば解決の糸口が見いだせるかもしれないのですが、
残念ながら今は軸足を「蛇の目跡地周辺の環境を良くする会」に置いているようなので、私の考え方とは対極的な位置にいるようです。

来年は小金井市長選挙がありますが、彼には是非立候補してもらいたいと思っています。
万が一落選した場合には議員も辞めなくてはならないので、小金井市議会にとっても痛手ですが、彼なら間違いなく当選すると思います。

引き続き小金井市の動向は注目していく必要がありそうです。