カテゴリ:テレビ
日本を離れてしまうと、当然、日本のテレビ番組が見られない生活になってしまう。
久々に日本に帰ってくると、ああ続いていてよかったと思う番組と、こんなしょーもないもんやってるやんと思う番組とだいたい二つに分かれてしまう。 もちろん、インターネットでは「この春からのイチオシドラマ~」みたいな宣伝をいつもやっているので、そういうものは眼には止まるけど、いつも出てくるタレントが一緒で、芸に広がりがないというか、ドラマの筋立てそのものよりもタレントの露出の仕方の重点を置いたものがとても多い気がする。 「今度のドラマではキムタクと誰それがこういうラブストーリーを演じる」とかいう宣伝の仕方をよく見るが、イギリスのドラマでは、そういうドラマに出てくる芸能人がバラエティ番組にも歌番組にも出てくる、なんていうクロスオーバーな出演の仕方は本当に少ない。 まぁ、どちらがいいか悪いかということではないが、日本の芸能界というのはもうタレントなのか、役者なのか、歌手なのか、はたまたただ立ち話程度の話しかできないぽっと出の人間が急にテレビに出るようになっただけなのかがわからなくて混乱する。 これは、ここ5~6年の現象かも知れないが、日本のバラエティ番組やドキュメンタリーの番組などでよく見られる手法として、何か一瞬息を呑んで結果を見守る段階に、突然コマーシャルがはいるというものがある。 何か気持ちを一旦空振りさせてから、コマーシャルが終わると、それまで見ていたシーン=結果を待つ少し前の段階から、同じシーンをだぶらせておいて、それからやっと結果を見せるというやり方。 うーん、これは本当におもしろくない。 結局、同じシーンを重複させて見せることによって、同じ放送時間を無駄に使っていることになるし、だいいち、ここ一発というあの瞬間に「すかーん」と勝手にコマーシャルに移し替えてしまう技法というのは実に姑息なやり方だ。 こういうやり方を、今やどのテレビでもやっているのが非常に腹立たしい。 結果を教えるまでに、気を引いて、気を引いて、肝心なところでスカを食らわせるというのは、視聴者にとってものすごく失礼だと思っている人はいないのだろうかと思う。 ああ、それからよくバラエティ番組で、特定のタレントが誰か他の苦手なタレントや嫌いなタレントの暴露話をしたり、とにかく都合の悪い話とか放送コードに引っかかるような話をし出す時に必ずはいる「ピー」という音消し。 録画して後で放送する時にわざわざ「ピー」音鳴らすなら、最初からやるなよな。 やるんだったら、後で問題になっても構わないから全部放送しろといつもテレビにつっこみを入れてしまう。(笑) 久々にテレビを見ると、私などはもう名前も知らないような(それに、何がウリなんだかまったくわからないような)素人の延長上の人間がどさどさスタジオに来ていて、バラエティ番組では同じVTRを見ながらただ笑っているだけとか、楽屋ネタみたいな「そこだけの盛り上がり」で終始している番組もいやだなぁと思う。 私は昔から漫才や落語が好きだということもあり、やっぱり「芸」人とか「芸」能人とか言われたいならば、それなりに修行したり、勉強したり、痛いめにも合って今日がある、という人たちを見たいし、なんぞの間違いで、一般人が明日から突然毎日テレビに映っているのではないかと思える人を平気でテレビに出すというのは非常にレベルが低いと感じる。 なんか、本当におもしろい番組とか、見ていて惹きつけられるタレントを見てみたいものだと思う。 今、10年前とか20年前とかの懐かしの番組を見たりしていると、時代は古くても、今よりもおもしろかったと思うものも結構あるが、これから10年、20年たって、本当に今の番組をおもしろいとは思えないんじゃないだろうか。 テレビは別に高尚な文化ではなく、もちろんもっと大衆的な娯楽や風俗としての文化には違いないが、その中でももうちょっとプロ意識や良識が感じられる番組をやってほしいと思う。 これはテレビに限ったことではないが、やっぱり文化は 言わせてもらえば、マツモトキヨシの宣伝だかなんかで「ゲッツ」と言ってるだけの男がいるが、ありゃいったいなんだ? あれを見て本当におかしい、おもしろいと思っている人があるのだろうか。 ああいうわけのわからん人物やギャグでもないものを見てると、うちのおかんが真剣にぽつっと話す一言のほうがはるかにおもろいのを、世の中の大半の人は知らない。(当然だ。わはははは。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年03月28日 09時22分22秒
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