カテゴリ:雑感
英検の試験会場までダンナは往復5時間も運転してくれたのに、家に帰った途端、例の石田ゆうすけさん問題がちゃと家で勃発。
一人で入れ込みまくる私を、ダンナはおもしろくなさそうな顔で見ていた週末もそろそろ終わる。 別に罪滅ぼしというわけではないが、今日はダンナネタだ。 彼が楽天の日記を書き始めてそろそろ1ヶ月。 最初は続くかなと思っていたら、一日二日抜けることもあるがよく続いている。 私は結婚してからの5年間、彼が文章を書くというのをおよそ見たことがなく、ごくたまに友達やいとこに短いメールを書いていたくらいが関の山というところだった。 彼のロンドンでの長い人生の中で、いわゆる日本人社会と接点ができた転機は私との結婚だったから、日本語のコミュニケーションがない時もあったようだ。 そんな中で、先月になって日記を始めると言った時には驚いたが、彼はまだ慣れないタイプの打ち方で、少しずつ少しずつ自分の書きたいことをワードで書いていく。 自分でそのままアップするのは自信がないらしく、いつも私にチェックを頼んでくるのは前にも書いたが、句読点と格闘したり、やたら漢字変換が多すぎたりするところを除けば、彼の書くものは私が思っていた以上に(ゴメンね~)興味深かったのだ。 ああ、こんな言葉を知っていたのか、と思うこともあるし、なかなか味わいのある書き方をするなと思っていると、とんでもない誤字脱字もあるのだが、これは大きな発見だった。 私とは違ってわりあい真剣に書いていて、そんな話、私に言ってくれたっけ?というようなものもたまにある。 しかし、その書き方の真面目さがアダになるのか、彼の日記の掲示板に書き込みをしてくれる人はほとんどなく、見ていて可哀相になることもよくあった。 この間、ADSLでトラブって夫婦とも書き込みできなかった時、私のほうは時々心配して見に来て下さる方もあったが、ダンナのカウンターは私が見た中で最低を記録していた。 2人。 ランダムもあろうに、この日、彼のページを訪れたのは2人。 よく覚えていないが、ひょっとしたら彼と私がそれぞれ会社で見ただけだったのかも知れない。 彼は言った。 「すごいよね、2人だよ、2人。その前日は9人なんていうのを見てびっくりしたけど、HPに来たのが2人なんてことある?」 さすがに彼も驚きつつ、気落ちは隠せないようだが、私はどう言っていいのかわからなかった。 それでも、彼はADSLが開通すると、またこつこつと書き始めた。 しかし、彼の書くものはなんとなく回顧録的なところがあって、今ひとつ、誰かが何かを掲示板に書きにくい感じであることも私にはわかっていた。 彼が書く日記はそれだけで完結していて、口を差し挟みにくいというようなところがあるわけだ。 私は彼に言った。 「もうちょっとさぁ、もうちょっと投げかけるとかさぁ、何かオープンにするようなところがあってもいいんちゃうかなぁ?」 しかし、彼は見かけのおとなしさとは裏腹に言う。 「いや、やっぱり僕は僕の思った通りに書きたい。そこでもしちゃんと誰か読んでくれる人がいたら、それだけでいいんだよ。たくさん来てもらわなくたっていいんだ。」 ところが、一昨日のことだった。 彼の日記がいきなりブレークし始めたのだ。 いや、ブレークと言ったってもちろん何百人、何千人であるはずはないのだが、低迷していた彼のページに書き込みが現れ始め、書き込みをして下さったのとはまた別の方からのリンクが数件発生した。 こうなると、掲示板に対して返事を書くとか、書いて下さった方のところへ訪れて何かを書かせて頂くといった余裕を持ち合わせていない彼は慌て始めた。 「ちゃと、毎日こんなことよくやってるよねぇ。僕なんか自分が書くのが精一杯なのに、ちゃとは他のところの日記も読ませてもらって、何か書いてるんだろ?信じられないよ。」 そう言いながら、彼はお邪魔するページを読んだり、お礼を書いたりするのにおおわらわでうれしそうだった。 私の日記のところでも「ちゃとさんのダンナさんの日記が読みたいです。」とありがたくも書いて下さった方もいたが、やっぱり私は当面は彼がしたいようにやればいいと思う気持ちは変えられないなと思った。 私は彼の日記は必ずログアウトしてから訪れる。(とはいっても、1~2回、間違って足跡を残して焦ったが) 彼も私の日記に足跡を残したことがない。 一つ屋根の下に暮らす者同士でも、自分の世界は守っていいと思う。 ダンナの日記の数少ない、でも貴重な一ファンとして彼が書くものを見て行きたいと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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