カテゴリ:家族
また私の失敗だ・・・
書かなくてもいいことかも知れないが、人間、そうそういいことやかっこいいことばかり書いていられない。 こうして、また自分で悪妻ぶりを露呈してしまうなんてバカだなぁとは思うが、書くならウソはいけない。 ダンナとケンカした・・・(-_-;) 昨夜、ダンナが食事を作ってくれることになり、脳天気な私はこんなことをして遊んでると、ガシャーンといやな音がキッチンから聞こえてきた。 あっと思ってキッチンに行くと、グラスが床の半分くらいに飛び散っていた。 その様子はまるで、これ以上、グラスに割れる部分が残っていないというくらいの見事な割れ方で、拾える大きさの破片は2つか3つしか残っていないという割れ方だった。 私は思わずでかい声を出して怒鳴ってしまった。 こういうものが割れていい気持ちがする人は普通あまりいないだろうが、私は一つには縁起を担ぐほうだということもあり、グラスの割れた音を聞いた途端、はっきり言って、ものすごく不快になったのだ。 ちょうどそれまでに、明後日の私の誕生日はどうするとか、そういう話をしていたところだったこともあり、こんな時に割れ物が割れるというのは何か耐えられない気がしたし、どうしてもっと注意をしてくれないの?という気持ちが一瞬で爆発してしまった。 ダンナにしてみれば「食事を作っているのは自分なのに、たかがグラス1個でどうしてそこまで言われないといけないのか」と思っても不思議ではないくらい、私は激怒していた。 うちでは、玄関で靴こそ脱ぐが、家の中ではスリッパも履いていないし、フローリングのキッチンは真ん中のほうにキッチンマットを敷いているだけで、いつも裸足でちょろちょろしている。 私は怒りながら、散乱した破片を手で拾い出したが、拾える大きさの破片がほとんどなく、新聞紙を使ってその他の細かい破片を取り、ガムテープでもっと小さい破片を取り、ダンナが持ってきた掃除機で注意深く床とマット全体から破片を吸い込ませた。 こういう時は、相手の手順まで否定したくなる。 ダンナが、いきなり最初から掃除機を使おうとしたことにも腹が立ち、きーきー言ってしまう。 ダンナが「速く差し水しないといけなかったんだよ」と言っても「そんなん、急いだばっかりにこんなことで時間かけるんやったら、最初からゆっくりやったほうがましやんか」と結構ひどいことを言った。 そうこうしているうちに、ふとガス台を見ると、そこにかけたフライパンのガスがまだ着いている。 「ガス、止めてっ!」と叫ぶ私。 案の定、フライパンの横に置いてあった、まだ新しい菜箸の真ん中付近は焦げて真っ黒になっている。 菜箸一客がなかなかいつでもどこでも簡単に買えない環境なので、こんなささいなことでも私の怒りに拍車をかける。 しかし、ダンナも私に言いたいことを言われたので、昨夜はかなり言い返してきたが、もちろん彼なりの理由がある。 ここしばらく、うちではダンナが食事を作ってくれることがほとんどになっている。 普通の日本の夫婦に比べたら、うちはずっとダンナが作ってくれる比率が高い。 (だから、私は本当に悪妻だ。認めます) 彼がキッチンに立てば、その分だけこういうアクシデントが起こりやすくなるのが理屈ではあるが、私はいまだに食器を割った経験は人生の中でたったの2回しかない。 だから、結婚してから割れた食器類はぜんぶダンナの手によるものだ。 ダンナにすれば「オレがずっと食事を作ってるだろ?回数からすれば、ものを割る度合いが多いのは仕方がないじゃないか」なのである。 しかし、これは決して比率の問題だけではないぞ。 私は怖がりなので必要以上に用心深いのは確かで、コップを洗うのも、食器を扱うのも、かなり神経を遣うほうなのだが、そこへいくとダンナのやり方はやはり私から見ると乱暴なところが多く、ガス台から鍋を持ち上げて、流しに置いたざるで麺の湯切りをする時なども、鍋の右の耳を持つ同じ手で菜箸も一緒に持って、その辺にしずくを垂らしたりする。(私はこの場合、絶対に菜箸はどこかに置く) それに、食事が出来て食べている間に、鼻がよくきく私は何かクサいなと思ってキッチンに行ってみるとガスがつけっぱなしになっていたり、ということも結構ある。 そういうところを全部考えると、私としては今回のグラスも不注意の一環に思えて、一発着火してしまったのだが、ダンナにしてみれば「文句言うなら自分で作れ」と思ったわけだ。 昨夜はそれきり、ダンナとは口をきかなかった。 ダンナはコーヒーを淹れていたようだが、たまたまそこへ私がコーラを取りに行ったもので、またそれに腹を立てたらしいダンナはコーヒーも途中のまま、ベッドルームに行った気配がした。 それから1時間くらいして、私がベッドに行くと、ダンナは最初から別な部屋で寝ているのに気がついたが、起こす気にもなれないし、私はいつものところで一人で寝る。 朝になって、ダンナを一応起こしてみたが、なかなか起きる気配がない。 「もう、遅れるで」と最後に呼んだら「今日は午前中、休む」と言う。 放っておこうと思い、ダンナの携帯電話で起きる時間をセットしておいて、一人で静かに先に家を出た。 9時になったので、ダンナが会社に電話もせずに寝ているようなら困ると思い、家に電話すると、5回くらいの呼び出し音でダンナが出る。 私は、アーともウーともつかない声を出し、ダンナが起きたことだけを確かめて3秒くらいで電話を切った。 私だって、ちゃんと反省はしている。 でも、私は割れ物が割れるのが激しくイヤだと思うあまり、陶磁器類にもガラス器類にも興味がまったくないし、要はものが割れるのがそこまで生理的に耐えられないのだ。 とは言え、昨日のあの時に「どこもけがしなかった?」と先に彼をいたわる言葉がどうして出てこなかったのかなと、激しい自己嫌悪に陥って一日を過ごしてしまったのは本当だ。 このへんが、今頃考えないとわからないということは、自分に優しさが足りないという表れだと思うと、もっと落ち込んだ。 明日ははるさんの送別会があるし、明後日は私の誕生日だ。 こんな時につまらないことでケンカなんかして、おとなげないにもほどがある。 本当に、文字通り年を考えろと自分に言ってやりたいところだ。 **追記** 昨日、ダンナが帰ってきた時、ちゃんと玄関で迎えて「ごめんなさい」と言って頭を下げました。 ダンナはいつものような笑顔で「よかった、ちゃとちゃん、まだ怒ってたらどうしようかと思ってた」と言いました。 私たちは壊れませんでしたが、気をつけます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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